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「木山の街が無くなってしまった・・」・・熊商同窓会の住永金司会長

2016年8月23日(火)

 熊商同窓会の住永金司会長は8月19日、熊本市中央区のホテルで「木山の商店街は熊本地震で無くなってしまった」などと語った。
 これは熊商有志の会の総会の挨拶の中で語ったもの。住永会長は熊本交通運輸社長で益城町商工会長。住永会長は「熊本地震の震災から4か月余り。益城町は震度7が2回襲い、木山の街は第一信金と肥後銀行の支店の建物を残して全部が倒れてしまった。地震直後は、木山の街で立っている店は一軒もなく、街が無くなってしまった」と語った。その後、「経済産業省や中小機構(中小企業基盤整備機構)、金融機関などから応援に駆け付けて頂き、商工業者の復活、復興に向けて取り組んでいる。応援は有り難かった。その結果、黒潮市場駐車場にテント張りで、食堂や床屋、衣料品店などの復興市場・屋台村をなんとか完成させた」と説明した。同市場には地元の商店18店が入居、営業している。しかし、「多くの商店・会員が売るモノ、売る場所をもたず、食っていけない状態」。それに、「仮設住宅516戸が建てられるテクノ住宅団地。ここに飲食店や八百屋、床屋など地元の店26店をつくる予定だったが、熊本県が大手スーパーのイオンを連れてきたので出来なくなった。最終的には10店舗ほどが出店することになったが、これで町自体が復活することは無くなった。とても残念に思っている」と語った。

「木山の街が無くなってしまった・」と語る住永金司会長
廃墟状態の木山商店街(県道熊本高森線・8月21日)
熊商有志の会で「熊商校歌」を歌う住永会長(手前)ら
益城町広安の復興市場・屋台村(県道熊本高森線沿い)