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「中国経済の今後に注目・・」・・日興リサーチセンターの山口廣秀理事長

2017年5月24日(水)

 熊本経済同友会は5月23日、熊本市中央区城東町の熊本ホテルキャッスルで5月例会を開き、日興リサーチセンターの山口廣秀理事長から「内外経済の現状と展望」とする講演を聴いた。山口理事長は「中国経済の今後に注目する必要がある」などと語った。
  例会には甲斐隆博代表幹事(肥後銀行頭取)、本松賢代表幹事(テレビ熊本会長、平田雄一郎・平田機工社長ら会員約60人が出席した。まず、事務局から@第20回熊本フォーラム(9月28日から)の概要A新人会員の紹介B今後の例会予定ーなどの説明があった。このあと、日興リサーチセンターの山口廣秀理事長から「内外経済の現状と展望」と題する講演を聴いた。山口理事長は1951年3月生まれの66歳。東京大学経済学部卒。1974年日本銀行入行、同企画局長、同副総裁などを経て2013年から日興リサーチセンター理事長。山口理事長は「内外の経済は”短期楽観、長期慎重”の見方をしている」と冒頭で語ったあと、「内外経済は長い目で見ると、@当面はゆっくりとした回復(拡大)を続けるが、いずれ後退局面に入るA資産バブルは、当面拡大を続けるが、いずれかの時点で破裂するB物価は当面徐々に上昇圧力を高めるが、長期的に大きく上昇することはない」などと語った。
 まず、国内経済は、「回復に向かっている。項目別には@個人消費の伸びは緩慢A設備投資は徐々に持ち直しているB輸出も持ち直しているC消費者物価の上昇率はようやく前年比プラスになった」。海外経済は、「全体として回復している。@米国経済は個人消費と住宅投資が堅調に推移し、緩やかに回復しているAユーロ圏も金融システムに不安があるものの、緩やかに回復しているB中国経済は緩やかな減速を続けている」。特に中国経済については、「民間企業の過剰債務が急増し、商業銀行の不良債権が積み上がって入る。不動産バブル破裂の可能性が出て来ている」などと指摘した。

「中国経済の今後に注目する必要・」と山口理事長
山口廣秀理事長の講演を聴く熊本経済同友会員
「資産バブル」などについて質問する出田信行社長
「創造的復興に向けて歩んでいく」と甲斐隆博代表幹事
自己紹介するザ・ニュー ホテル熊本.の添島安治.社長
「厦門から赴任した」と森秀和・全日空熊本支店長