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「来年、熊本を舞台に映画を製作・・」・・俳優で監督の八名信夫さん

2017年5月27日(土)

 俳優で映画監督の八名信夫さん(東京都世田谷区)が5月26日、熊本市中央区紺屋町のくまもと経済本社を訪れ、「来年、熊本を舞台にしたドキュメントタッチの映画を製作する」などと語った。
 八名信夫さんは映画製作の準備・交渉で来熊し、併せて「くまもと経済」を訪れたもの。八名さんは1935年8月生まれの81歳。岡山市出身。明治大学野球部から東映フライヤーズに入団。現役引退後、東映に入社。悪役中心の役者として脚光を浴びた。83年に俳優仲間と「悪役商会」を結成。昨年は初めて、「おやじの釜めしと編みかけのセーター」いう題名の映画を監督した。映画作りのきっかけは?。「東日本大震災です。福島県南相馬市に慰問に行った時、12歳くらいの少年に出遭ったんです。津波で住まいを失い、祖母と妹が、行方不明ということでした。その彼から、”でも、ふるさとがあります。ふるさとに帰れたら、役に立つ大人になりたい”という言葉を聞いたんです。そのとき、自分も何か役に立ちたいという思いに駆られました」。「俳優は本当の意味で、何かを残すことが出来ないんです。残るのは名前だけです。それに比べて監督は、作品が残るんです。それで、映画を撮って、地域を応援しようという思うようになったんです」と説明した。「熊本で映画を撮ろうと思ったのも、昨年の熊本地震です。なんとか、熊本のお役に立ちたいと。人への思いやり、ふるさとの大切さ、家族の絆をドラマに撮りたいと思ったんです」と語った。
 今回はどこを視察?、「益城町の木山神社や熊本市の河原町などを見て回りました。イメージが湧いてきたので、東京に帰ったら早速脚本を書こうと思っています。ドキュメントタッチのドラマです。タイトルは”駄菓子屋の小春と2本の杖”です。俳優は今、交渉中です。クランクインは今年11月。東京からです。熊本での撮影は来年3月ごろになると思います。舞台の中心は、もちろん、熊本です」と笑った。

「熊本を舞台に映画を製作する」と語る八名信夫さん
徳永親社長、松岡と懇談する八名信夫さん(右)
5年前、くまもと経済別冊に掲載した時の八名信夫さん
左から松岡、八名信夫さん、徳永社長、桜木社長