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「コロナで過去最大180億円の赤字に・」・・西日本鉄道の倉富純男社長

2020年11月27日(金)

 西日本鉄道(福岡市博多区博多駅前3丁目)の倉富純男社長は11月26日、同本社で「コロナで多くに事業が大打撃を受けた。来年3月期連結決算の売上高は3,302億円、経常損益が180億円の赤字となる見通し。これは過去最大の赤字となる」などと語った。
 これは新年号号のインタビューに応えて語ったもの。まず、今年1年を振り返っての感想を・。倉富社長は「コロナの影響で電車、バス、ホテルなどの事業が大打撃を受け、厳しい1年となった」と開口一番。
 今年上半期の決算については、「売上高が1,512億円で前期に比べて20.6%の減少、経常損益が132億1800万円の赤字となった。事業別に見ると、ホテル事業が前年比61%の減少で最も落ち込み、次いで、バス・鉄道事業が39.8%減、不動産事業が16.9%減。流通業が4.8%減、物流業が2.2%減だった。分譲マンションや戸建ての販売はまずまずだった。来年3月期の決算は過去最大の赤字になる。同時に西鉄として事実上、初めての赤字決算になる」と語った。
  福ビル(福岡ビル=本社ビル)の建て替えについては。「福ビル街区の解体工事を続けている。新ビルは地上19階地下4階建て。少し設計変更したので、延べ床面積は約14万5000平方mになる。開業は最初の計画より半年遅れて、2025年春になる見通し」と説明した。
 一方、海外事業は。「ベトナム、インドネシア、タイ、アメリカで不動産事業を進めているが、ベトナムとアメリカ(テキサス)の事業は好調。インドネシアとタイの事業はいまのところ、厳しい」と語った。

「電車、バス、ホテルなどの事業が大打撃」と倉富社長
福岡市博多区博多駅前3丁目の西日本鉄道本社
松岡のインタビューに答える倉富純男社長(左)
福岡市博多区中洲地区を走る西鉄バス
解体工事が進む福岡ビル街区。新たに高層ビルが建つ
西鉄大牟田線・福岡駅(天神)の改札口付近