「桜町に商業施設・ホテル・オフィスの複合ビルを建設・」・　ＮＴＴ西日本

　ＮＴＴ西日本(本社・大阪市中央区馬場町)は、このほど熊本市中央区桜町のＮＴＴ桜町ビルを解体し、跡地にシティーホテルやオフィス、商業機能が入る複合ビルを建設する計画を明らかにした。
　ＮＴＴ桜町ビルがある敷地は約1万平方メートルで、うち立体駐車場部分を除く約7300平方メートルに複合ビルを建設する。大型商業施設「サクラマチクマモト」の隣接地で、一帯のにぎわい創出につなげるのが狙い。来年中に着工し、2024年度の完成・開業を目指すという。
　もともと。同桜町ビルは旧日本電信電話公社の九州電気通信局庁舎。1971年に完成した鉄骨鉄筋地下1階、地上8階建てのビル（塔屋3階)。
　新複合ビルは熊本市の「まちなか再生プロジェクト」を活用して、14階建て程度、延べ床面積約4万平方メートルの建物を建設する計画。フロア構成は1階と2階、7階に店舗、3〜6階にオフィス、8〜14階の上層階にグレードの高いシティーホテルを誘致する予定。
　建設地は、熊本城とつながるエリアであり、植栽による緑の空間を設け、隣接する「サクラマチ」とも連続性を持たせた外観とする方針。災害時に一時避難所としても活用できるスペースを設ける。総事業費は未定。
　また、ＮＴＴ西日本熊本支店(朝倉順治支店長)は、熊本市中央区九品寺1丁目に建設していたＮＴＴ新九品寺ビルが完成したので、桜町ビルから移転した。ＮＴＴ新九品寺ビルは、鉄骨造り6階建て、延べ床面積約6800平方メートル。同ビルはお客さまへの情報発信スペースの設置や災害対策機能を配備している。