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「熊本駅周辺と新市街は上昇、下通・上通は下落・」・熊本県内の基準地価

2021年9月29日(水)

 国土交通省・熊本県はこのほど、今年の基準地価を発表した。それによると、熊本県内の商業地の基準地価は5年ぶりに下落した。その中で、熊本駅一帯など一部の市街地の地価は上昇した。
 基準地価は今年7月1日の時点。県内の基準地価の下落は、新型コロナウイルス感染拡大の影響と昨年7月の県南豪雨の影響等によるものと見られている。県内の商業地の地価下落は@人吉市九日町の12.3%下落(前年比)したのをはじめ、2番目が熊本市安政町の5.2%下落。3番目が熊本市下通1丁目の4.9%下落の順。4位以下は、C山都町馬見原(4.3%同)D上天草市松島町合津(4.3%同)E菊池市隈府(4.1%同)F五木村甲(3.9%同)G美里町土喰(3.6%同)H天草市五和町御領(3.1%同)I山都町大平(3.0%同)の順となっている。
 熊本市の中心部においては、安政町、下通1丁目、手取本町、上通町が下落したのに対して、西区春日2丁目(5・8%上昇)、熊本市新市街(1・1%同)が上昇した。花畑町と南坪井町は横ばいだった。
 今回の基準地価の下落について、熊本の不動産取引業・経営者は「今年の熊本都心部の地価下落はコロナ禍で、やむを得ない結果だと思う。特に下通、上通商店街は、空き店舗が増えている。この傾向が続くと、来年の基準地価にも影響する。コロナが早く収束して欲しい」と語っている。

地価が5.8%上昇した熊本市西区春日2丁目一帯(熊本駅ビル前)
今年4月23日にオープンした熊本駅ビル・アミュプラザくまもと
大型ビジネスホテルの建設などで地価が上昇した熊本市新市街
大型複合商業施設「サクラマチクマモト」
通行量の減少などで地価が下落した熊本市下通(COCOSA前)
熊本で一番の集客力を持つ鶴屋百貨店(手取本町)
地価が2.2%下がった熊本市上通商店街
ホテルなど複合ビルが建設されている熊本パルコ跡(手取本町)