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「”光琳寺通り”をご存じでしょうか?・」・デジカメ・松岡の昼散策

2024年6月13日(木)

 皆様は、「光琳寺通りが、どこにあるかをご存じでしょうか?」。夏目漱石にゆかりのある”裏通り”で、熊本市中央区下通1丁目にあります。
 銀座通りと平行(南側)している”通り”で、距離は約130メートル(下通本通りから栄通りま)で、幅員は約5メートル。商店は焼き鳥店やバーなど飲食店約20店舗が建ち並んでいます。
 「光琳寺通り」は、かつてこの通り沿いに「光琳寺」という寺があったことに由来しています。その寺は第二次世界大戦時の火災で焼け落ちてしまい、今は通りの名前が残っているだけです。その通りの中央付近に「忠犬ハチ公」に似た犬の石像があります。
 石像の下には「高琳寺通りのお話」というタイトルでがあります。文章は、「昔、熊本に光琳寺(高琳時)という寺があった。阿部茶事談に寄れば、寛永18年、藩主の細川忠利が没し、殉死が相次いだ。細川忠利公の犬曳き役だった津崎五助は、犬を連れて寺に行き、犬の前に握り飯を置き、自分と一緒に殉死したければ食べるな。野良犬になっても生きたければ食べよと言ったという。犬は食べようとしなかった。そこで犬は五助と一緒に殉死した」と書かれてあります。
 また、夏目漱石は熊本に赴任してこの光琳寺の裏に住んだといわれます。そして、「光琳治寺通りのお話」の最後に、夏目漱石の「涼しさや 裏は鐘打つ 光琳寺」という句が書きされています。意外な場所で「熊本の歴史」を感じました。

熊本市下通1丁目にあ「光琳寺通り」の石碑
”裏通り”にある「光琳寺通り」。人通りは少ない
下通側の石碑の上にある「俺は銀座の騎兵隊」(映画)の大看板
忠犬ハチ公ならぬ、「犬の石像」(光林寺通り中央)
「涼しさや 裏は鐘打つ 光琳寺」という夏目漱石の句がある
光琳寺通リには飲食店の「無料案内所」もある
焼肉・馬刺しの店「アマケン2」(光琳寺通リ)
光琳寺通リを東に出ると、そこは下通商店街