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「細胞培養ワクチンの原液製造棟が完成・」・化血研の宮本理事長

2013年4月8日(月)

 (財)化学及血清療法研究所(熊本市北区大窪)の宮本誠二理事長は、このほど熊本市のホテルで、「菊池市旭志の菊池研究所内に建設していた最新鋭の細胞培養型ワクチン製造棟が3月22日に完成した」と語った。
 新ワクチン工場と配送センターは、国が進める新型インフルエンザ対策のワクチン製造整備で、国の助成金約240億円を受けて建設していたもの。新型鳥インフルエンザウイルスのヒトへの感染拡大が懸念されているが、国では現在約1年かかっている鶏卵を使ったワクチン製造を、細胞培養型へ転換し製造期間を半分の約6カ月に短縮する。化血研は国が選んだ細胞培養法によるワクチン製造を担う3社の内の1社。宮本理事長は「パンデミック=世界的大流行=発生時には、4000万人分のワクチンを半年間で製造・出荷する。これから試運転に入り、1年後に本格的な製造を始める」と語った。また、中国で発生している鳥インフルエンザウイルスについては、H7N9型で比較的に感染性が弱いといわれている。今後どうなるか、成り行きを注目している」と語った。
 

「新製造棟が完成した」と語る宮本誠二理事長
完成した細胞培養型ワクチン原液製造棟(FC棟)
異業種交流会・ついたち会の会場
熊本市北区大窪の化血研本所ビル