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放射能汚染と風評被害について講演・・・九州農業経営研究会

2011年6月27日(月)

 九州農業経営研究会(熊本市小峯、西田尚史会長)は6月23日、熊本市水道町のメルパルク熊本で第3回の通常総会を開いた。当日は基調講演として長崎総合科学大学教授(農学博士)の大場和彦氏を招き、「放射能汚染と風評被害について」と題した講演を行った。
 当日は約70人が参加。講演会では、講師の大場教授が放射能についての基礎知識と放射能汚染の実態および風評被害の発生のメカニズムについて説明した。大場教授は「風評被害は災害情報や環境情報に付随する社会現象です。最も効果的な対策は流通業者・関係者の過剰反応を抑えるための教育・啓蒙活動です。また保険制度や補償制度などのセーフティーネットも必要」と話した。参加者は熱心にメモを取るなど聞き入っていた。
講演後、西田会長は「風評被害で一番被害に合うのは農業関係者や漁業関係者。今後これを機会に風評被害について勉強していきたい」と話した。(塚本)

当日は約70人が参加
西田尚史・九州農業経営研究会会長
講演を行う大場和彦・長崎総合科学大学環境建築学部教授
図やイラストを用い解説する大場教授