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2080人乗せ2年ぶり中国クルーズ船が寄港〜八代港

2014年10月31日(金)

  10月18日、秋晴れの八代港に中国人客2080人を乗せた大型クルーズ船「コスタ・アトランティカ」が、「やつしろ全国花火競技大会」に合わせて入港した。
 コスタ社の中国クルーズ船が八代港に寄港するのは2年振り2回目。昨年は尖閣問題で日中関係が悪化し寄港中止となっただけに、関係者は中国クルーズ船の寄港再開に笑顔を見せた。「コスタ・アトランティカ」は総トン数8万5619t、全長292m、全幅32mで、県内に入港したクルーズ船では最大。乗船客も一昨年寄港した「コスタ・ビクトリア」(7万5000t)の1521人を500人以上回った。18日昼前、巨大な白い船体を八代外港マイナス14m岸壁に接岸させると、乗船客を県内観光に案内する観光バス51台が船腹に吸いつくようにズラリと並んだ。船内で入国手続きを終えた中国人観光客は、八代市内と御立岬(芦北町)、阿蘇、熊本城などの観光に繰り出し、花火大会を約650人が見物した。
  岸壁であった入港セレモニーで中村博生八代市長は、「数多くの港の中から八代港を選んでもらい感謝します。今回の寄港は大きな実績。今後とも八代港の利用を」と歓迎の言葉を述べた。八代商工会議所の松木喜一会頭は、「コスタ社のクルーズ船の八代寄港再開を待ち望んでいた。同社の以外の船社も八代港に関心を示している」とクルーズ船観光の広がりに期待を寄せた。また、18日と19日の両日、岸壁近くでは簡体字で社名や商品名を表記した、八代や水俣、人吉などの食品や焼酎メーカーなど17社がブースを構え、地元産品などを売り込んだ。(編集部・香月)

クルーズ船から降り八代市内や阿蘇、熊本城などの県内観光に向かうバスに乗り込む中国人乗船客(10月18日午後1時頃、八代外港)
八代港に入港した「コスタ・アトランティカ」。日帰りオプショナルツアーの観光バス51台がズラリと並んだ 
バスに乗り込むクルーズ船客。約2000人が船内での入国手続きを終え、バスに乗り込むまで1時間以上かかる
入港記念セレモニーで歓迎の言葉を述べる中村博生八代市長。式には、知事代理で真崎伸一県商工観光労働部長、松木喜一八代商工会議所会頭、金子恭之衆議院議員、八代よかとこ宣伝隊の上野留美事務局長が出席した
岸壁近くでは、八代、水俣、人吉などの17業者が食料品や焼酎などの地元産品を販売した
物産販売の一角には、中国クルーズ船客向け人気お土産品の定番「made in Japanの電気炊飯器」も。