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デザイン企画が国連ハビタットのカレンダーに採用・・・田商会

2015年12月15日(火)

 印刷・商品販売の合資会社 田商会(熊本市中央区本山4丁目、田隆平代表社員)は11月18日、同社のデザイン企画が採用された、国連ハビタット福岡本部(福岡市中央区天神)が開催する「第15回世界ハビタット・デー記念絵画コンクール」のカレンダーを納品した。
 国連ハビタットは、国連の中で居住環境や街づくりに取り組む組織で日本では福岡市のアクロス福岡に本部を置き、アジア太平洋地域を担当。「世界ハビタット・デー記念絵画コンクール」は2001年から同本部が開催している試みで、アジア太平洋地域の小学校4〜6年生を対象に「街づくり」に関するテーマのもと絵画を募集し、金・銀・銅賞などの受賞作を作品集として翌年のカレンダーを制作。そのカレンダーのデザイン企画をコンペ形式で採択している。
 同社はカレンダーの特徴として、アフリカのザンビア国で栽培しているバナナの茎の繊維を使用し、日本の和紙の技術で紙を作る「ワンプラネット・ペーパー」(通称:バナナペーパー)を表紙に使用することを提案。 森林伐採を行わない紙づくりやザンビアでの雇用創出、 同国の資源と日本の製品生産能力のコラボレーション、地球環境問題、地球貧困問題の解決に貢献している点などが高く評価された。カレンダーは3300部印刷され、作品を応募した子どもたちに参加賞として同本部がプレゼントしたほか、同本部の支援団体「福岡ハビタット研究会」がアジア太平洋地域における安全な水とトイレなどの衛生施設の整備を行う 「いのちの水プロジェクト」への募金に活用され、「カレンダー募金」という名で募金者へのお礼として送付される。募金などの問い合わせは田商会まで。 
同社は1953(昭和28)年に文具・紙販売・印刷業として創業。資本金は1千万円。社員数は9人。現在は印刷・企画・オリジナル商品などを事業展開している。(堀)

田商会が納品した「世界ハビタット・デー記念絵画コンクールカレンダー」。表紙にバナナペーパーが使用されている
受賞作50作品を作品集として掲載。写真は金賞を受賞したフィリピンの小学4年生の作品。
「ワンプラネット・ペーパー」(通称:バナナペーパー)ーから作られた製品。ペーパークラフトやマスキングテープ、筒、賞状、名刺など多岐にわたる
「カレンダーは子どもたちに参加賞としてプレゼントされたほか、カレンダー募金 『いのちの水プロジェクト』の募金者へのお礼として送付されています」と話す田加代子新規事業部責任者