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ペット連れ被災者250人超を受け入れ・・・竜之介動物病院 

2016年4月22日(金)

 竜之介動物病院(熊本市中央区本荘6丁目、徳田竜之介院長)は熊本地震の前震があった4月14日夜に同地の「竜之介ビル」にペット同伴可能な避難所を開設。ペット連れ被災者を受け入れている。
 徳田院長は2011年に東日本大震災の被災地を訪問。ペット同伴可能な避難所の必要性を痛感し、13年に完成した4階建ての同ビルには自家発電装置を設置、水やペットフードなどを備蓄していた。同ビルの1、2階に病院、3、4階に専門学校の九州動物学院が入居しており、3、4階を避難所として開放している。その存在はインターネットや口コミで広がり、ピーク時は250人を超えるペット連れの被災者が身を寄せたという。
 徳田院長は「避難所となる公共施設の屋内などはペットを連れ込むことができないため、屋外や車中でペットと一緒に避難生活を送る人が多い。ただ、車中で過ごすとペットが熱中症にかかるなど二次災害を引き起こす危険性がある。東日本大震災で飼い主とペットが離れ離れになり、多くの人が心を傷めている。ペットは家族の一員。ペットの同行避難の大切さを今一度考えてほしい」と話している。(城島)

「ペットと一緒に避難できて、安心」と話す熊本市内からの避難者
体調1メートルを超える大型犬も飼い主とともに避難
手術を行なう徳田院長。熊本地震後も24時間体制で治療しており、怪我をした動物も数多く運ばれてくるという
全国各地から送られてきた救援物資。医薬品やペット用の食器が不足しているという