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トンネル工事現場見学と意見交換…建設産業で働く女性の会・くまもと建麗会

2017年5月25日(木)

 熊本県建設産業団体連合会(橋口光徳会長)の会員企業に所属する女性の交流会「くまもと建麗会」(会員44人、森山澄江会長)は5月25日、トンネル新築工事の現場見学会と意見交換会を開いた。
 同会は女性同士のネットワークづくりや女性が働きやすい職場づくりを目的に平成27年10月に発足、くまもと建麗会としての現場見学会は今回が初めて。場所は熊本市西区花園7丁目の県道砂原四方木線(池上工区)2号トンネル新築工事現場。当日は会員21人が参加した。冒頭、森山澄江会長が「今日の現場見学会は、みなさんと意見交換をしていく中で『たまには作業服で集まりたい』『現場を見てみたい』という意見があり、企画した。熊本市の中心地近隣でこれだけ大規模なトンネル工事をすることはめったにないので見ていただこうと今回の場所に決めた。昔はトンネル工事は女人禁制だったが、今日皆さんと一緒にトンネル工事現場に入り見学するというのは何かすごいことだなと感じる。裏を返せば私たちの業界は決して閉ざされているものではなく、開かれているということ。皆さんから意見を出していただくことで、気持ちよく楽しく仕事ができるような環境を一歩でも二歩でも前に進めていきたい」とあいさつ。トンネル工事についての説明の後、現地に移動して実際の現場を見学した。会員たちは説明を聞きながら、カメラで撮影するなど普段見る機会の少ないトンネル工事に興味津々のようだった。参加した会員からは「実際に進行しているトンネル工事の現場を見ることができるのは貴重な経験。今回初めて参加できたが、これまで建設産業の女性同士の交流もほとんどなかったので、このような会はありがたい」と感想を話していた。
 その後、現場事務所に場所を移し、意見交換会を行った。ユニフォームの好きなポイントや改善点、女性の働く職場環境などについて一人ひとりが意見を述べ、「当社では女性のユニフォームは自分で選ぶことができ、ポケットの多いものを選んだ」「現場に女性専用のトイレを用意してくれて嬉しかった」「妊娠時は現場代理人が交代できるように制度改善してほしい」「女性特有の病気もあり、不調を感じたらできるだけ早く会社に伝えて検診を受けた方がいい」などの意見が出た。また、くまもと建麗会のロゴマークについても方向性を決定し、秋までにロゴマークの入った揃いのユニフォームを作成し、ボランティア活動を行う方針を決めた。(宮ア)

砂原四方木線(池上工区)2号トンネル新築工事現場を見学
説明を真剣な表情で聞く参加者
なかなか見る機会のないトンネル工事現場に興味津々の参加者
見学会後に行った意見交換会
女性ならではの日焼け対策について紹介する参加者
今回参加したくまもと建麗会メンバー。今後も定期的に見学会を開くという