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県伝統工芸館で「手捻り」作陶展・・・・・悠斗窯主宰の久保田烈工氏

2017年5月26日(金)

 人吉市在住の陶芸家で悠斗窯主宰の久保田烈工(れっこう)氏は、5月9日から5月14日まで熊本市中央区の熊本県伝統工芸館で手捻(びね)りの作陶展を開いた。
 今回の作品は、天草陶石を砕いて細かい粒子にした磁土(磁器の原料にする土)を、手廻しのロクロを用いて作り上げたもの。白磁や青白磁の壺数点をはじめ花入、酒器、マグカップや食器など約100点を展示した。
 「手捻りの磁器は、磁土が扱いにくいためにあまり作られることがないが、以前に作った時にその可能性と面白みを感じていた。手捻りの制作には手間がかかるが、磁土の持つしなやかな柔らかさや繊細さを生かして、一つとして同じものがない手仕事の味わい深さを表現してみた」と話した。
 久保田氏は、人吉市出身の65歳。日本陶芸展優秀作品賞などを受賞。日本工芸会正会員ほか。(櫻木)

久保田烈工氏
手捻りで作られた青白磁や白磁の作品