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23日まで視覚の不思議を探求する展覧会…星加崇城大准教授ら

2017年7月18日(火)

 星加民雄崇城大総合教育センター准教授ら錯視の芸術・科学の専門家8人は7月23日まで熊本市中央区の県立美術館本館で「イリュージョンの科学とアート展」を開催している。
 視覚の不思議を探求する芸術家と科学者のコラボによる展覧会で、星加准教授が企画した。アート部門では錯視効果を駆使したオプティカルな表現を自在に操る星加氏のほか、重力が反転した不可能立体を表現する現代彫刻家の篠田守男筑波大名誉教授、知恵の輪のようにステンレスパイプを使って規則的な動きの軌跡を演出する村松俊夫山梨大教授、星加氏の弟で人の動きの軌跡の残像を芸術表現する星加達夫氏が出品。科学部門では動く錯視で有名な北岡明佳立命館大教授、鏡を利用し、虚像と実像が全く異なって見える不可能立体を数理プログラムで再現する杉原厚吉明治大特任教授らが研究成果を発表している。また「波動」をテーマに錯視と錯聴との実験的コラボレーションを実施するほか、ラウンドアバウト交通システムへの活用など錯視効果の様々な角度からの研究実績やプロジェクト内容も公開展示する。時間は午前9時半から午後5時15分まで。最終日に「視覚と音のコラボアート」と銘打って、コンサートがある。(佐藤)

錯視効果を駆使した星加氏の作品
知恵の輪のようにステンレスパイプを使って規則的な動きの軌跡を演出する村松氏の作品
見る角度によって動いているような錯覚にとらわれる
初日の15日にはジャズピアニストの佐藤允彦氏を招いてオープニングコンサートがあった