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合志マンガミュージアム開館に先立ち調印式…合志市など

2017年7月18日(火)

 合志市と特定非営利活動法人 熊本マンガミュージアムプロジェクト(熊本市中央区出水、橋本博代表)は、7月22日、合志市御代志に漫画や関連資料などを展示する「合志マンガミュージアム」を開館する。それに先立ち、18日、2者による包括連携協定調印式と漫画資料寄贈式があった。
 同施設は西合志図書館に隣接する旧西合志郷土資料館を改修したもの。同法人から約7万冊の漫画や関連資料が合志市に寄贈(うち約1万冊は貸与)され、そのうち約1万5千冊が展示される。公開されている漫画は一部の展示品を除き、手にとって読むことができる。1960年代以前に発行されたものから、最近の人気漫画や雑誌まで幅広く公開されている。
 橋本博熊本マンガミュージアムプロジェクト代表は「失われていく可能性のあった希少価値の高いマンガを保管し、公開していく場ができて非常に嬉しく思っている。漫画を通して、地域の人材育成や文化的・経済的な振興に貢献していきたい」とあいさつした。
 また、荒木義之合志市長は「漫画だけでなく、アニメやクリエイティブを取り入れたまちづくりも進めていきたい。そういった人材の拠点にして人材育成に力をいれていきたい」と意気込みを語った。
 ターゲット層は子育て世代とその子供たち、そしてシニア層を中心に3世代に渡る利用を視野に入れており、観光などにも繋げることで、年間1万5千人の来館を目指している。
 入館料は休憩スペースのほか雑誌やコンビニ本などが展示してある、フリーゾーンまでは無料。約1万5千冊が展示されるキューブゾーンは大人・大学生が1日300円、年間パスポートが1500円。中学生、高校生が1日100円、年間パスポート500円、小学生以下は無料で利用できる。(山田)

合志市御代志の「合志市マンガミュージアム」。西合志図書館に隣接している、旧西合志郷土資料館を改修したもの
入館してすぐのフロアはフリーゾーンとなっている。無料で入場できるフロアで、漫画雑誌やいわゆる「コンビニ本」が並んでいる
1960年代以前に発行された漫画文化初期のコミックも手にとって読むことができる。シニア世代がかつて読んでいた漫画を読める場所が少なくなっているため、希少な本も手に取れるようにしたという。
読書スペースとして、”キューブ”と呼ばれるスペースを整備。「漫画を読む体勢を自由にできるように設置した」もの。
一部の希少な雑誌はケースに並べられ、手に取ることはできないが、懐古的な雰囲気にあふれる。数カ月に1度のペースで展示物は入れ替わる予定
荒木義之合志市長(左)と橋本博熊本マンガミュージアム代表