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「清源寺神楽」継承に助成金…明治安田文化財団 

2018年6月21日(木)

 地域の伝統文化の継承を支援している財団法人明治安田クオリティオブライフ文化財団(東京都・関口憲一理事長)はこのほど、地域の伝統文化分野助成対象先を決定、県内から長洲町の清源寺神楽保存会を選んだ。
 6月20日に熊本市中央区城東町の明治安田生命熊本支社で日野研太支社長が同保存会の田上正二会長に助成金の目録を贈呈した。助成額は60万円。子ども用衣装や神楽太鼓新調費の一部に充てるという。日野支社長は「内容豊かで、かつ長期にわたる地道な継承活動が評価されたと聞いている。地域文化を継承する地道な活動を応援するのは企業の社会的使命の1つであり、今後ともささやかながら継承のお手伝いをしていきたい」と挨拶。田上会長は「6年越しの念願がかなって大変うれしい。頂いた助成金を今後の活動に有意義にいかし、後継者育成に努めたい」とお礼を述べた。清源寺神楽は1885年(明治18年)玉名市迫間から上沖洲の名石宮を経て伝わったとされるもので、毎年9月の同天満宮秋季大祭で、五穀豊穣を願って初剣、弓、歌神楽などを奉納。太鼓や笛の音に合わせて演じ、台詞のない無言劇が特徴だという。
同財団は1991年から地域の伝統文化の継承に取り組む団体を都道府県を通じて公募し助成しており、これまでに1180件、6億1097万円を助成。本年度は全国で43件に1850万円を贈る。(佐藤)

日野支社長(左)と田上保存会長(右)
目録を手渡す日野支社長
贈呈式には県企画振興部の増馬武憲文化企画・世界遺産推進課課長補佐、長洲町の中山太喜教育委員会係長らがお祝いに駆けつけた