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2億円かけ山鹿市方保田にカフェ併設の洋菓子店・・・パストラル

2018年8月8日(水)

 業務用アイス製造販売の潟pストラル(山鹿市鹿本町来民、市原幸夫社長)は7月14日、同市方保田にカフェ併設の洋菓子店をオープンした。総投資額は約2億円。
 自社で生産する栗・米など農産物の付加価値向上を目的とした農業の6次産業化を図るもの。場所は鹿本農業高校南西側の住宅街。店名は「ricca(リッカ)」。建物は鉄骨平屋建て、建築面積は264uで、販売スペース、カフェ、ちゅう房を設けた。敷地内には昨年9月に完成した栗の加工施設があり、自社生産の栗をペーストに加工し、洋菓子店では栗ペーストを使ったモンブラン(500円)や菊鹿産のブルーベリーや桃など使用したタルト、ショートケーキなどの生菓子、自社生産のアイガモ米の米粉を使用した焼き菓子やパンのほか、ジェラートを販売する。カフェの席数は18席。売上目標は初年度に8千万円、3年後に1億5千万円を見込む。スタッフは9人。
 市原社長は「菓子事業は東京代官山の老舗フランス菓子店などでフレンチデザートを学んだ三男夫婦を中心に計画を進めた。農業、食、観光の連携によって、地域資源を生かした山鹿の新たな魅力づくりに取り組んでいく」と話している。(宮田)

自社生産の栗、米を使用した菓子を販売する洋菓子店「ricca(リッカ)」
市原幸夫社長
山鹿市方保田にオープンした洋菓子店「ricca(リッカ)」
アイス事業は市原社長の長男夫婦(邦彦さん・智美さん)、里山農業は次男夫婦(伸生さん・奈穂子さん)、菓子事業は三男夫婦(勇生さん・かおりさん)が担う
自社生産の栗を使ったモンブランなど
自社生産のアイガモ米の米粉を使用したマドレーヌなどの焼き菓子
カフェの席数は18席。内装の一部は、熊本市の景観形成建造物指定の木造洋館「鈴木邸」(大正3年建設)が熊本地震の被害で解体された際の建具類を使用している
地元産のフルーツを使ったジェラートも並ぶ
カフェで提供するデザート。この日は蜂蜜、ナッツ、ドライフルーツを使ったアイスケーキ「ヌガーグラッセ」にフランボワーズのソースを添えて提供
昨年9月に完成した栗の加工施設