トップ フォトニュース 6団体1個人を表彰〜第32回「肥後の水とみどりの愛護賞」
フォトニュースPhoto News

6団体1個人を表彰〜第32回「肥後の水とみどりの愛護賞」

2018年10月17日(水)

 公益財団法人肥後の水とみどりの愛護基金(甲斐隆博理事長)は10月17日、「肥後の水とみどりの愛護賞」の表彰式と記念講演会を肥後銀行本店大会議室で開いた。18年度は38件の応募があり6団体・1個人が受賞した。熊本日日新聞社、肥後銀行との共催。
 主催者を代表して甲斐隆博愛護基金理事長が、「少子化、高齢化、人口減少の中で、水と緑を守る担い手も減少します。今後も皆さんのすばらしい取り組みを継続、発展させられることを願います」と挨拶した。表彰は今回32回目で、これまで表彰されたのは323団体、16個人となった。
 今年度の受賞団体・個人は、@熊本市立飽田中学校(熊本市、地域と連携した南阿蘇村での森林育成を通じた体験型環境教育)、A長洲町・熊本北部漁業協同組合(長洲町、産学官連携による有明海再生のための干潟環境の改善、水産資源の回復の取り組み)、B入請舛(いりうけます)憲市・美和子さん(南阿蘇村、水田の生き物の多様化を促す水田環境づくり)、C阿蘇草原再生シール生産者の会(阿蘇市、阿蘇の草原を利用した農法を継承し、農産物販売を通じた草原再生の取り組み)、D尚絅中学高等学校(熊本市、食と水を通して環境を学ぶ中学高校一貫した体験型環境教育)、E鰍烽竄「ネット真城(大津町、湧水地の保全や地下水かん養を通じた農業・水・暮らしを守る活動)、Fコカ・コーラボトラーズジャパン褐F本工場(熊本市、工場で使用する水の削減や水資源のかん養・保全の取り組み)。
 表彰式後の記念講演では、慶応義塾大学の蟹江憲史大学院政策・メディア研究科教授が、「SDGsで読み解く熊本の持続可能な水とみどり」と題し、2015年9月の国連総会で採択された「持続可能な開発」のための開発目標SDGs(Sustainable Development Goals、17のグローバル目標、169の達成基準)を目指した取り組みが今後さらに重要性を増すなどと話した。表彰式には、蒲島郁夫知事、多野春光熊本市副市長も来賓として出席した。(香月)

甲斐隆博理事長ら主催者から表彰状を受ける熊本市立飽田中学校の生徒ら
挨拶する甲斐肥後の水とみどりの愛護基金理事長
壇上に並んだ受賞者。今年度は38件の応募があり6団体・1個人が受賞した
受賞団体・個人の活動の様子がスクリーンで紹介された
SDGsの重要性について講演する蟹江憲史慶応義塾大学教授
表彰式には約300人が出席した