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ジャーナリスト・安田純平氏招き講演会・・・熊本県平和運動センター

2019年3月12日(火)

 熊本県平和運動センター(熊本市中央区九品寺4丁目)は3月12日、同区のくまもと県民交流館パレアで、フリージャーナリストの安田純平氏を招き講演会を開いた。当日は300人が出席した。
 安田氏は、ジャーナリストとして内戦下のシリアを取材した際の出来事や15年6月から3年4カ月にわたりシリアで拘束された時の経験を語った。その上で、「イスラム世界や中東の情勢は日本には何の関係もないと思っている人がいるが、それは違う。日本はイラク戦争でアメリカの後方支援をしてきた。(航空自衛隊が)米軍の人員や物資を輸送し、在日米軍がイラク戦争へと投入された。それが今のイラク国内の情勢不安につながっていることを忘れてはいけない」と述べ、日本が戦争に加担してきた歴史的事実を今一度見直すべきであるとの考えを示した。
 安田氏は1974(昭和49)年3月16日生まれの44歳。埼玉県出身、一橋大学社会学部卒。大学卒業後は信濃毎日新聞社を経て、フリージャーナリストとしてイラクやシリア、アフガニスタンなどを取材してきた。15年6月、シリア取材のためトルコ南部国境から入国した際に、シリアの武装勢力によって拘束され、3年4カ月後の18年10月に解放された。(松本)

フリージャーナリストの安田純平氏
当日は300人が出席
講演後は安田氏の著書「シリア拘束 安田純平の40か月」の購入者向けサイン会が開かれた