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ラオス−熊本間に国内初の定期直行便を計画・・・ラオス航空

2019年8月30日(金)

 ラオスの国営航空会社、ラオス航空が11月末を目指し熊本空港と首都ビエンチャンとの定期直行便の就航を計画している。実現すれば、同社初の日本直行便で熊本空港に就航する初の東南アジア路線ともなる。
 同社のブンマ・チャンタボングサ社長と坂田文保新規国際事業開発本部長が7月25日に県庁を訪れ、明らかにした。これまで日本−ラオス間はベトナム・ハノイやタイ・バンコクを経由するのが一般的で、同社は2016年に日本と航空協定を結び、国内への直行便就航を目指していた。同本部長によると、10月にも熊本空港内に常駐スタッフを置いた熊本支店開設を予定している。
 使用機材「エアバスA320」の航続距離の問題で九州圏内の空港を軸に検討し、当初は「福岡」への開設を希望していたが、同社が希望する時間帯での発着枠が確保できなかったため、熊本への就航を決めた。
 開設を決めた大きな理由として同社は、熊本から「羽田」「成田」(東京)のほか、「中部」(名古屋)、「伊丹」「関西」(大阪)、「那覇」(沖縄)などに乗り継ぐ国内線の充実を挙げている。計画するのは「ビエンチャン・ワットタイ」と、ラオスのほぼ中央部に位置する「ルアンパバーン」の両空港を結ぶ各週2便で、計週4便。熊本−ラオス間を約4時間半で結び、従来の経由便と比べ所要時間はおよそ半分となる。同社は国内だけでなく、首都ビエンチャンと国境を接するタイ北部からの需要も掘り起こす意向だという。
 同社はワットタイ国際空港を拠点にラオス国内のほか、国際線はタイやカンボジア、ベトナム、シンガポール、中国、韓国との路線を持つ。保有機材はエアバスA320(定員158人・142人)4機とATR72(同70人)7機。(川野)

使用予定機材のエアバスA320(142人乗り)。ラオス航空提供
坂田文保 ラオス航空 新規国際事業開発本部長(68歳)
来年3月完成に向け国土交通省が熊本空港(益城町小谷)に整備中の別棟ビル。国際線は民営化で17路線に拡大する目標値を立てている