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発芽大豆原料の「植物肉」工場公開・・・食品ベンチャーDAIZ(ダイズ)

2020年7月31日(金)

 独自製法で発芽させた大豆のみを原料にした植物肉「ミラクルチップ」の生産体制の拡充を目指す食品ベンチャーのDAIZ梶iダイズ、熊本市中央区南熊本5丁目、井出 剛社長)は7月3日、益城町田原のテクノリサーチパーク内にある同社工場に九州農政局や県の関係者らを招き、生産設備(パイロットプラント)の内覧会を開いた。
 同社は2021年中に県内に国内最大級の植物肉工場の建設を計画しており、行政関係者らに植物肉市場の現状や特許技術を持つ生産設備を公開し、植物肉への理解を深めてもらおうと企画したもの。内覧会に先立ち井出社長は「2050年には世界の人口が100億人を突破すると言われ、タンパク質の需要が供給に追い付かなくなる『タンパク質危機』が懸念されている。今後、食肉価格の高騰も予想され、加工肉に含まれる植物肉の割合が増えていくだろう。そのためには畜産肉と混ぜても違和感の生じない優れた素材が不可欠となる」と代替タンパク質として注目される植物肉市場の将来性を説明した。
(詳細はくまもと経済8月号参照=甲木)

▲10基の発芽促進タンクの前で説明を聞く参加者たち
▲「エクストルーダー」と呼ばれる食品用押出機で作られる植物肉「ミラクルチップ」を説明する「落合式ハイプレッシャー法」の開発者である落合孝次同社研究開発部長
▲独自の膨化成形技術で他の原料や添加物を足さずに肉のような食感を再現した植物肉のチップ(原型)