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高原に咲くカラフルテント・・・加速するキャンプブーム

2020年9月29日(火)

 県内でキャンプブームが加速している。キャンプ道具のバリエーションが増えたことやキャンプの多様化を背景に約3年前からブームは来ていたが、コロナ禍の影響でさらに拍車がかかっているという。
 山都町菅尾にある歌瀬キャンプ場(興梠公治代表)では、コロナ禍と好天が重なり、今年8月の売り上げが前年同月比25%増と好調だったという。服掛松キャンプ場(山都町長崎、西原淳平管理責任者)でも8月は利用者が増え、「好調の見通しだ」(西原管理責任者)。今年はコロナ禍により発令された緊急事態宣言で最も利用客が多いゴールデンウィークは閉鎖せざるを得なかったが、その反動で「8月の夏休み期間に集中したのではないか」と興梠代表は推測する。
特に、ファミリー層の需要が増加。歌瀬キャンプ場では約9割が、服掛松キャンプ場も約7割がファミリー層という。mont‐bell熊本桜町店(熊本市中央区桜町、浦野啓嗣店長)でもファミリー層の購買客が増えているという。
 また、一人でキャンプを楽しむ“ソロキャンプ”も人気だ。中でも、20〜30代の女性の間で人気が出ているという。その要因について、興梠代表は「キャンプ道具のラインナップが増えたことや、ネットで情報が得やすいこと、タレントのヒロシさんの影響などで増えているのでは」と推測。西原管理責任者も「道具やアウトウェアのデザイン充実やSNSの影響があるだろう」という。キャンプ自体が多様化したことでハードルが低くなり、趣味として楽しむ層が増えたことが需要増加につながったようだ。
 こうした状況を受け、mont‐bell熊本桜町店でもキャンプコーナーを拡大。「キャンプの必需品となるテントや寝袋なども売り上げを伸ばしている」と浦野店長は話す。中でも、たき火台の「フォールディングファイヤーピット」が人気で、直火が禁止してあるキャンプ場でも使え、網を付ければバーベキューも楽しむことができるという。(森口)

9月20日の服掛松キャンプ場(山都町長崎)。カラフルなテントが立ち並び、利用客は思い思いに大自然を満喫する
山都町菅尾にある歌瀬キャンプ場でキャンプを楽しむ家族。同キャンプ場の約9割がファミリー層という