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「維新の議席増で自民党をピリッと」 ・・・松井一郎代表

2022年6月13日(月)

 日本維新の会の松井一郎代表(=大阪市長)は6月12日、熊本市中央区のアーケードを訪れ、次期参院選で比例代表から出馬する松野明美氏の応援演説を行った。松井代表が政党党首として熊本入りするのは今回が初めて。
 当日は前熊本県副知事の小野泰輔衆院議員(比例東京)も応援に立ち、2会場で演説を行った。司会は同党特別党員の渡辺裕之菊陽町議が務めた。聴衆の中には、昨年衆院選で立憲民主党公認で出馬するも落選し5月の県議補選に無所属で当選した濱田大造県議や、菊池郡の町議らの姿もあった。

●全国区は出産よりつらいよ
●若者はお笑い芸人と勘違い

 小野衆院議員は「松野さんには知名度がある。だが、今は維新の中でも比例候補同士の激しい戦いが繰り広げられている」と参院選の情勢を解説。「油断していると落選してしまう可能性もある」とあえて厳しい見立てを示した。すると、松野氏が横から「ちょっとちょっと!」とツッコミを入れ、まるで漫才のようなやりとりとなった。
 松野氏は4月に県議を辞職し、県内を中心に全国でのあいさつ回りに力を入れる。だが、県外では自身の知名度の低さを痛感することが何度もあったという。
 「初めての出産時、私はマラソンで筋肉が鍛えられていたので、陣痛がきてもなかなか子どもが生まれず大変だった。でも、全国区はその時よりもきつい。若者や県外の方の中には、私をマラソンランナーとして認知していない方も多い。めちゃイケやダウンタウンに出てた人、お笑い芸人と思われている」(松野氏)。

●「変なおっさんかもと思っていた」(松野氏)
●「新幹線の中でも走っていた」(松井代表)

 続いて松井代表がトヨタ・アルファードで会場入りし、応援演説に立った。松井代表は大阪府知事・市長の経験から行政改革の必要性を触れ、「維新は役所を改革・見直すことで財源をつくることができた。お金が必要な子育て世代に再分配を行っていきたい」と訴えた。また、自民党と立憲民主党に対しては「自民党は国会で圧倒的多数を占めているが、このままではダメだ。だが、何もできない立憲が野党第一党のままでもダメ。維新が議席を少しでも増やし、自民党をピリッとさせなければいけない」と語った。
 松野氏は松井代表について「私はお会いするまで変なおっさんかもしれないと(勝手に)思っていたが、全然そんなことはなかった!気遣いのできるとても優しい方だった!」と、率直過ぎる第一印象を語った。これに対し松井代表は、「松野さんはほんま元気な方。昨日は長崎で一緒だったが、少しでも早く着こうと新幹線の中でも走っていた」とコテコテのボケで返し、2人の掛け合い漫才で演説会場は一瞬、なんばグランド花月と化した。(松本)

松野氏の応援に駆け付けた松井代表。松野氏によると、松井代表が選挙区ではなく比例候補の応援に訪れるのは異例のことだという
「議員経験を国政に生かしたい」と松野氏
「旦那さんによると、松野さんは寝ている時以外ずっとしゃべっているという。松野明美に電池切れはない!」と絶賛する松井代表
「松野さんは毎日20kmも走っている。私にはできない」と褒め称える小野衆院議員
演説会は新市街マックとびぷれす前の2会場で開かれた
演説会終了後、松野氏と小野衆院議員の記念のツーショット