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熊本市長候補「必ず出します!」と擁立明言・・・庁舎整備反対の市民団体

2026年9月6日(日)

 熊本市の新庁舎整備をめぐり、建て替え反対を掲げる市民団体は9月5日、熊本市中央区の県民交流館パレアで元熊本市議などを招き集会を開いた。登壇者らは、建て替えについての問題点を指摘。団体は11月1日告示、15日投開票の熊本市長選について建設に反対する候補の擁立を進める考えを明らかにした。
 主催は7月に結成した「熊本市庁舎整備を一旦立ち止まって考える市民の会」。共同代表は松野信夫元参議院議員、くわみず病院の板井八重子医師、熊本学園大学の高林秀明教授、学校法人北部学園の清田史和理事長、「庁舎建て替えを考える会」の西川文武代表の5人が務めている。会合は当初、8月2日に開催予定だったが7月28日に発生した熊本地震の影響で延期していた。
 会合には約250人が参加。熊本市議や地方議員の姿も見られた。登壇した松野氏は「約170億円の事業費をかけて、新しい八代市役所が完成した。その10倍近くをかけて熊本市役所を建て替える必要があるのか。事業費だけではなく、現庁舎の耐震性能が本当に不足しているのか、浸水の問題は解消できるのか。このような論点は積み残されたまま。そしてなにより、市民の皆さんは納得しているのか。理解が進んでいないのではないか」と問題提起。「建て替えは熊本の民主主義を問う問題。この集会はそれを考える第一歩。11月に熊本市長選が投開票される。この思いを受け止める人を応援していきたい」と熊本市長選について言及した。
 自民党の熊本市議だった光永邦保氏が「熊本市庁舎建て替え問題 議論の大前提を問う」をテーマに講演。新庁舎整備の問題点を長く指摘してきた光永氏は、庁舎建て替えの経緯などを説明。熊本市による庁舎の耐震調査について、震度7の揺れが4分続くというシミュレーションが現実的ではないと指摘し「建て替えありきのデータが欲しかったのではないか」と疑問を呈した。 
 西川共同代表は自身が起こした開示請求への対応、有識者会議の非公開など庁舎建て替えをめぐる問題点を指摘した。
 意見交換では、「熊本市長選に建設反対派の候補を擁立してほしい」、「建て替えを争点にして、西川さんに出馬してほしい」、「熊本市は長射程ミサイル配備の問題、地下水の汚染の問題もある。さまざまな運動が結集し、幅広い人が応援できる候補を!」などと要望があがり、松野共同代表は「しっかりとした人を候補として出したい。必ず出します。一緒に戦いましょう」と擁立を明言した。
 終了後、取材に応じた松野共同代表は具体的な候補者名は明らかにしなかったものの、候補者擁立に向け検討を進める考えを示した。
 
●シールアンケートで6割超が反対
 新庁舎整備に反対する市民団体「市庁舎建て替えに反対する会」は9月4日、熊本市中央区の上通アーケードで建て替えの賛否を問うシールアンケートを実施した。12時30分から30分間で、98人が回答。建て替えに「賛成」9人、「反対」64人、「分からない」25人だった。約65%が反対の姿勢を示した。
 9月9日(水)発行の週刊政治レポートで詳報。(編集部・宮崎泰樹)

集会には約250人が参加。光永元熊本市議らが登壇した
あいさつに立つ松野共同代表