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新八代市長に中村氏…八代市長選

2013年9月3日(火)

 現職と新人による一騎打ちとなった八代市長選は9月1日に即日開票され、無所属新人で前県議会副議長の中村博生氏(54歳)=自民、公明推薦=が、無所属現職の福島和敏氏(71歳)を約8200票差で破り、初当選を果たした。投票率は前回を10・28ポイント下回る66・99%だった。
 選挙戦では自民党県連が中村氏を総力支援。告示以降は自民党県議団が連日八代入りして支持を訴えたほか、林芳正農水大臣や石破茂自民党幹事長も応援に入るなど、国政選挙並みの態勢で臨み、福島氏を引き離した。一方、福島氏は県議時代の後援会を軸に草の根選挙を展開し、1期4年の実績を訴えたものの及ばなかった。
 開票日当日の午後11時前、八代市宮地町の中村氏の選挙事務所に当確の報が届くと、小早川宗弘選挙長、野洋介選対本部長はじめ支援者は手を取り合って喜びを爆発。中村氏は、「小早川選挙長、野選対本部長に選対を仕切ってもらったが、三本の矢がひとつになったような思いだ。これこそが八代の新しい始まり。感謝の気持ちを忘れずに新生八代を始動させたい。八代は県下第二の都市と言われながら何十年も同じような状況。これを突破しなければ八代の発展はないと肝に銘じて市政運営にあたっていく」とマイクを握り、決意を述べた。
 中村博生(なかむら・ひろお)氏は旧八代市出身、1958(昭和33)年10月9日生まれ、54歳。小川工業高校―中九州短期大学卒。79年に樺村組に入社し、91年に代表取締役に就任。八代市議2期を経て、2002年の県議補選で初当選し、今年3月に県議会副議長に就任。自民党八代地域支部などからの市長選出馬要請を受け、4期目途中の今年7月に出馬表明し、県議会副議長も県議も辞職した。9月4日付で第3代八代市長に就任予定。
 八代市長選の開票結果は次の通り。▽当選・中村博生(無・新)3万9926票▽福島和敏(無・現)3万1708票。(城島)

9月4日付で八代市長に就任する中村博生氏(54歳)
当選確実となり、万歳三唱する中村氏(右から2人目)
当確の報を受け、笑顔を見せる(右から)小早川宗弘県議(選挙長)、野洋介県議(選対本部長)、自民党八代地域支部の猿渡光次支部長と松浦輝幸幹事長
会場入りし、山本秀久自民党県連会長(右)から祝福される中村氏
JAやつしろ太田郷支所前での街頭演説後に気勢をあげる中村陣営。遊説には自民党の金子恭之衆院議員、小早川県議、野県議が同行するなど、自民総力戦で支持を訴えた
坂本支所前で演説する福島氏。1期4年の実績をアピールしたものの、自民党の組織戦に圧倒され、涙をのんだ