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地震後初、学生が企画し熊本城でイベント…PopTownProject

2017年5月31日(水)

崇城大学SCBスタジオ(熊本市中央区新市街)に所属する団体PopTownProject(PTP、佐竹信彦代表)は5月21日、熊本城二の丸広場と桜の馬場城彩苑で、コスプレイベント「コストラクションin熊本城」を開催した。
当日県内外から約200人の参加者が集まり、思い思いの衣装に着替えて熊本城での開催を楽しんだ。佐竹代表は「参加者のほとんどが女性で若い層も多く、熊本の街中でこういったイベントが開催されると参加しやすいと好評でした」と話している。
一方、コスプレイベントの参加者は「イベントがきっかけで参加者同士が仲良くなり、互いの交流を深める場となっている。衣装も自分で製作し、実力を試す場にもなる。今後も多くのイベントに積極的に参加していきたい」と話す。
熊本城は、2016年の熊本地震前まで福岡県の団体がコスプレイベントを開催し、400人近くを集める九州でも有名な場所になっていた。「地震後にイベントが開催されなくなり、残念だという声を多く聞いたので、今後十年単位で進む復興に寄り添う形で大学生が軸となってイベントを企画し、企業に協賛や協力のお願いをした結果、イベントが実現した」と佐竹代表は説明する。また、同時にクイズラリーを行い、賞品として鰍ィ菓子の香梅(熊本市中央区白山1丁目)から和菓子の本丸と生茶150セットの協賛を受けた。また、挙c邊工業所(玉東町上木葉)から参加者に配布する500mlペットボトルのミネラルウォーター200本が提供された。今後、同イベントは年間に約2回の開催を計画しており、震災からの復興が進む熊本城に人を呼び込む新しい魅力にしていくという。
崇城大学SCBスタジオにはコンピューターネットワークの理論を地域活性化に応用し、考案した地域コミュニティーブランド理論(SCB)を元に地域活性化を行う団体が集まっており、PTPもその一つ。漫画やアニメなどのポップカルチャーを楽しむ人たちの活動を地域の活性化につなげることを活動の趣旨としており、県内各地でイベントを開催している。(中山)

城彩苑で飲食し、イベントを楽しむ参加者たち
外国人観光客と写真を撮る参加者
会場となった桜の馬場城彩苑