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4月に新会社「TaKuRoo」設立・・・肥後交通とミハナグループ

2021年3月30日(火)

 熊本交通圏を中心にタクシーを運行する肥後交通グループ(本社・熊本市中央区世安町、野々口弘基代表、グループ会社7社)とミハナグループ(本社・同市西区上熊本3丁目、森泰司代表、同3社)は4月1日、両グループ10社が合併し、新会社「概aKuRoo(タクルー)」を設立する。 
 TaKuRooは肥後交通グループの7社(安全タクシー梶A肥後タクシー求A且O和タクシー、鰍閧どうタクシー、笈黷フ宮タクシー、人吉タクシー梶A且Y交ポニータクシー)とミハナグループの3社(ミハナタクシー、且Y交タクシー、菊熊タクシー梶jが合併。10社規模の企業が連なる合併は全国初という。これに伴い車両の保有台数はタクシー330台、バス3台の合計333台で乗務員は合計450人。県下最大のタクシー事業者となる。タクシー名は「TaKuRoo」にすべ て統一し、車体や天井灯のデザインも一新する。
 また、同社社長には小山剛司産交タクシー社長(ミハナタクシー副社長)、取締役に池田光男人吉タクシー社長、今村英敏産交ポニータクシー社長が就任。本社営業所はミハナグループ本社に置き、熊本、菊池、 天草・上天草、人吉、阿蘇交通圏を事業区域にしている。そのほか設備投資として、本社内の事務所設置や車両購入費、システム更新・改修費、マッチングアプリの開発などに約5億3千万円をかける予定。
 今回の合併では、事業計画などを担う持ち株会社「地域交通ホールディングス(HD)」を今年1月に設立した点と、地域の交通空白地に対応するため事業対象区域を「県内全域」にしている点が特徴。地域交通HD社長に野々口代表、取締役に森代表が就くほか、社外取締役の就任も予定。また熊本交通圏外の地域交通を維持するため、市外のタクシー事業者にもTaKuRooへの参画を呼びかけ、事業の存続を計画している。
 小山社長は「両グループは以前より他タクシー事業者とのM&Aを手がけ、かねてから同業者との合併を構想。コロナ禍はあくまでも外部要因の一つ。コロナを除いてもおそらく最終的には合併という判断に辿り着いたのでは。合併することで経営の合理化や収益性改善、労働環境の改善、事業承継問題解決、交通インフラの維持などが期待される」と語っている(堀)

左から野々口弘基肥後交通グループ代表(樺n域交通ホールディングス社長)、小山剛司且Y交タクシー社長(概aKuRoo社長)、森泰司ミハナグループ代表(樺n域交通ホールディングス取締役)
TaKuRooの本社機能を置く、熊本市西区上熊本3丁目のミハナグループ本社
3月29日に熊本市流通情報会館で行った記者発表会
車両のロゴやデザインも一新する