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流通・小売り復興への第一歩・・・熊本地方卸売市場と鶴屋百貨店

2016年6月30日(木)

 4月14、16日に未曾有の規模で熊本を襲った「熊本地震」。交通、流通のインフラが寸断され物流網に大きな打撃を受けた。また店舗自体の被害もあり、県内の流通・小売業界では店舗再開に大きな遅れが出ているところもある。
 そんな中、流通・小売り業の復興に向かう歩みも一歩一歩進んできている。熊本地方卸売市場は、5月29日に「がんばろう熊本・がんばろう田崎市場『復興朝市』」を開いた。午前6時に開会した朝市には、県内以外にも、遠くは北海道や秋田県の団体などが出展し、約50のブースを開設。青果や鮮魚、地域の特産品など売買した。開会式で来賓の大西一史熊本市長は「いまだ避難所には多くの方々がいらっしゃるが、市場に活力が戻ることが熊本全体の復興につながっていくと考えている」と市場の再開に期待を込めた。当日は約3万人が来場し、早朝からにぎわいを見せた。

「模擬競り」では来場者が次々と競り落とす姿が見られた
約3万人が早朝から来場した熊本地方卸売市場の「復興朝市」
▲鶴屋百貨店本館では来店客が目当ての売り場に行くためエスカレーターの前に長蛇の列をつくった