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被災地の空にゼロ戦飛ぶ・・・ニュージーランドの日本人オーナーらが企画

2016年7月20日(水)

 被災地の人たちを元気づけようと5月31日、通称「ゼロ戦」(零式艦上戦闘機)が熊本の空を飛んだ。今回の飛行は、所有者でニュージーランド在住の会社経営、石塚政秀氏と東京都の企画会社が日本への里帰り飛行を企画、冠婚葬祭業のセルモグループ(熊本市中央区、安田征史代表)がスポンサーとなり、熊本への飛行が実現した。

 鹿児島空港を飛び立った同機は午後2時半頃、熊本に飛来。小型機に誘導されながら益城町上空を数回、ゆっくりと旋回した後、阿蘇くまもと空港(同町小谷)に着陸した。午後4時前には離陸したが、滑走路北側の道路に参集した多くのギャラリーは、低いエンジン音を轟かせて真上を飛ぶ機体に歓声を上げ、夢中でシャッターを切っていた。
 機体は70年代にパプアニューギニアで発見され、米国人が所有していたが、石塚氏が日本での飛行を目的に09年に購入。昨年4月から鹿屋市の海上自衛隊鹿屋航空基地内に置かれていた。

阿蘇くまもと空港を離陸する旧日本海軍のゼロ戦。唯一、日本人所有で飛行可能な機体だという。5月31日
翼にはくまモンの絵も。W特別仕様Wに見物人の歓声もひと際高く上がっていた
着陸後、滑走路を移動する同機に手を振る崇城大学空港キャンパスの学生ら