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「食のみやこ熊本」へ・・・・県が有識者会議

2025年3月3日(月)

 半導体産業の集積で世界中から注目を集める熊本を、食の面からも盛り上げようと、熊本県は2月17 日、「食のみやこ熊本県」創造推進ビジョンの策定に向けた有識者会議の初会合を開いた。 
 同会議は若手生産者や料理人、 観光、商工・経済、学識経験者、 農業団体関係者など9人で構成。天草市出身の放送作家、小山薫堂さんが特別アドバイザーに就いた。 
 推進ビジョンは、熊本の農林畜水産物と食文化が持つポテンシャルを最大限生かし、高付加価値化や販路拡大を目指すもので、「熊本の食で世界の胃袋をつかみ、農・食関連産業が活性化しながら県民が豊かになる」ことを目指す姿に掲げた。そして、 @「食」の基盤構築、A高付加価値化と消費拡大、B農・食関連産業の集積とイノベーションの3つを方針とした。 
 会議の冒頭、木村敬知事は「全国、そして世界から“食のみやこは熊本にあり”と言われるような熊本県をつくり、農林畜水産業に携わる人、食に関連する産業に携わる人が、次の代、未来に、しっかりと残していけるように、『食のみやこ熊本県』づくりをやっていきたい」とあいさつ。この後、熊本の食の強み、 課題などについて意見交換し、 委員からは「食材は豊富に揃っているが、食のブランディングが足りていない」などの意見が出された。県は委員からの意見を参考にビジョンの素案を作成し、6月頃までの策定を目指す。

「食のみやこ熊本県」創造推進ビジョンの策定に向け、意見交換する有識者ら(2月17日、県庁知事応接室)
「料理人やそれを目指す子どもたちが、熊本の食について学ぶ機会をつくりたいとの思いを強めた」と話す木村知事。左は県食のみやこ推進局の辻井翔太局長