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「熊本環状連絡道路」を新規事業化・・国土交通省

2025年5月1日(木)

 国土交通省は4月、熊本市と大分市を結ぶ「中九州横断道路」(延長約120q)の一部で、「熊本西環状道路」とをつなぐ「熊本環状連絡道路」(約4q)の新規事業化を発表した。熊本都市圏の渋滞緩和はもとより、半導体世界大手、台湾積体電路製造(TSMC)などが立地するセミコンテクノパーク周辺と熊本港(西区新港)とのアクセス向上で大幅な時間短縮が見込まれ、物流面での整備効果が期待される。予算は調査費など1億円が付いた。
 熊本環状連絡道路は、熊本北ジャンクション(JCT)〜下硯川インター(IC)間をつなぐ自動車専用道路。着工済みの中九州横断道路・「大津熊本道路」(13・8q)と熊本市が整備している熊本西環状道路(12q)との“直結”で、熊本市は菊陽町や合志市一帯のセミコンテクノパーク周辺と熊本港の所要時間を約33分と試算。現状の国道57号を使用する既存ルートの1時間35分と比べ、およそ3分の1の短縮効果としている。総事業費は920億円。
 4月1日、県庁(中央区水前寺)で事業化を祝うくす玉割りのセレモニーがあり、木村敬知事と大西一史熊本市長、荒木義行合志市長が出席。木村知事は「熊本都市圏の渋滞改善に圧倒的な影響を持つ道路の早期完成を」と述べた。

熊本環状連絡道路の新規事業化を祝うセレモニーでくす玉を割る木村知事、大西熊本市長、荒木合志市長、左から。4月1日、県庁プロムナード
熊本西環状道路と熊本環状連絡道路をつなぐ「下硯川IC」が整備される北区下硯川町付近。国道3号植木バイパスが交差する