トップ Companies くまもと経済EX 2007 地元に根ざし貢献する熊本初の監査法人
くまもと経済EX 2007

熊本の明日を拓く未来創造企業の戦略

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飲食・サービス
地元に根ざし貢献する熊本初の監査法人
くまもと監査法人
くまもと監査法人に所属する公認会計士。前列左から浅枝秀隆公認会計士、河喜多保典公認会計士、林田素行公認会計士、後列左から立石和裕公認会計士、樋口信夫公認会計士、荒木幸介公認会計士
 熊本の監査業務のニーズに応えるためには、熊本に根ざした地元の公認会計士が監査業務を担うのが地域社会の発展に貢献できるものと信じ、平成19年4月3日に熊本県在住の公認会計士の有志が一致団結して、「くまもと監査法人」を設立、7月に解散が決まったみすず監査法人の熊本事務所から公認会計士らが移籍し、本格的に業務を開始した。熊本初の監査法人で、メンバーは荒木幸介公認会計、河喜多保典公認会計士、浅枝秀隆公認会計士、立石和裕公認会計士、鶴田哲三公認会計士、林田素行公認会計士、樋口信夫公認会計士で、他の職員もあわせて16人。「みすず」が監査を受託していた県内29の企業や学校法人を引き継ぎ、各会計事務所が契約していた8社と合わせ、37社の監査業務にあたる。「私たちは熊本に根ざし、熊本のために貢献することを理念に「くまもと」と名づけた監査法人を設立しました。理念を冠に頂き良質のクライアントサービスを提供するべく日々研鑽をつんでいく」と設立の理念を語る。
監査の充実・強化を目指して
 今日の監査業務を取巻く厳しい環境の中、監査の充実・強化はクライアントの皆様にとっても喫緊の課題となっている。熊本における多くの監査ニーズに応えるうえで、地元の公認会計士による監査法人がない場合、東京を中心とする大手監査法人の独壇場となりかねず、きめ細かなクライアントサービスを受けられなくなる虞がでてくる。地元の監査は出来るだけ地元の公認会計士が担うべきという使命のもと、きめ細かなクライアントサービスを提供し、企業へのサービス向上を目指す。
 また、監査の品質管理の重要性は日に日に高まってきており、規模の大小を問わず、組織的な監査は欠かすことができない。日本公認会計士協会の中小事務所等施策調査会・監査専門部会の諸施策を取り入れながら業務の充実に努め、日本に誇れる監査法人を目指す。
地域に貢献できる後継者育成のために
熊本市花畑町の朝日新聞第一生命ビル4階の事務所
くまもと監査法人のロゴマーク。熊本のシンボル阿蘇山をイメージしてつくられた
 公認会計士試験に合格しても、地元に監査法人がなければ、合格者は他県へ流出せざるを得ず、地元に根ざし貢献する公認会計士を育成することはできない。熊本県の公認会計士の数は横ばい状態で、若い人材が育っていない。公認会計士合格者に研修と活躍の場を用意し、地元に貢献できる後継者を育成するため努力していくという。「きめ細かなサービスをするとともにIT化に対応できる若手の育成にも努めたい」と、くまもと監査法人会長に就く浅枝秀隆公認会計士。
 今後業務執行社員、審査員、品質管理担当社員という重層的な監視機構により、監査品質の維持に努めていく心構えだ。熊本の監査は「くまもと監査法人」にといわれる監査法人を目指して、これからの活躍が期待される。
企業DATA
[所在地] 〒860-0806 熊本市花畑町4−7朝日新聞第一生命ビル4階
[TEL] 096−319-1660
[FAX] 096−319-1663
[設立] 2007(平成19)年4月3日
[事業内容] 財務書類の監査又は証明の業務、財務に関する調査若しくは立案又は財務に関する相談の業務、公認会計士試験に合格した者に対する実務補習
[E-Mail] kumamoto.ac@kumamoto-ac.jp

[採用情報]
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※この記事内容は、くまもと経済EX:2007年7月1日発行分の掲載内容です。