トップ Companies くまもと経済EX 2007 自社工場と教育施設で優秀な人材を育成 企業が求めている高い要望に対応
くまもと経済EX 2007

熊本の明日を拓く未来創造企業の戦略

■製造・農業  ■電力・運輸・建設・不動産 
■情報通信・ICT関連  ■金融・保険・卸・流通・小売  ■飲食・サービス  ■医療・医療関連・教育 
飲食・サービス
自社工場と教育施設で優秀な人材を育成 企業が求めている高い要望に対応
潟qューマン
工藤 正也 社長
 昨年20周年を迎えた潟qューマン(合志市福原、工藤正也社長)。社員総数は2000人を超え、半導体、自動車関連など製造業から工場へのアウトソーシング事業や受託事業、サービス業への人材派遣等々幅広いフィールドで活躍し、次世代のアウトソーシング事業を展開している。会社設立以来、顧客の高い要望に対して迅速に対応し、その要望を完全にこなせる優秀な人材の育成・派遣を実践。人とスキルを生かし、より効率的な生産環境づくりを基本に様々な事業活動を支える人材を提供している。


工藤 正也 社長
くどう・せいや 菊池郡西合志町出身。1956(昭和31)年2月25日生まれの51歳。熊本工業高校卒。「スピード」をモットーに社業に取り組む。趣味はゴルフ、釣り。
ものづくりにウエイトを置き“質”で勝負
クリーンルーム3室を併設している合志市の本社屋
 他社との差別化と企業価値を高めるために、ものづくりにウエイトを置き“質”で勝負する同社。本社屋内には、精度の異なる3つのクリーンルーム(自社製造工場)を持ち、技術力の向上やスキルアップを図っている。クリーンルームでは、最先端の受託生産業務に成熟したプロフェッショナルが全工程を一括で受注できる体制を整えており、自社工場の優位性を生かし生産効率も高い。他にも、各種産業用装置の設計、製作、据付、立上げまでの一貫業務。ウエハやキャリア洗浄装置の製作等々最先端テクノロジーにも適した環境を整えている。今後、クリーンルームを最大限に活用し、経験豊富な製造部隊による一貫受注を強化する。業務領域も医療用薬品の研究開発や環境関連事業、食品製造など最先端分野まで広げていく。
 新規事業として、三次元測定機やX線CTスキャナを使った高精度断面による解析、測定業務をスタートした。5μmCTの連続断面図データから物体の3次元形状データ作成が可能となり、お客さまから受託した部品などを破壊することなく内部形状を撮影できることが最大の特徴で、品質の向上に貢献できる事業である。
本社敷地内の教育施設でより専門的な教育を実施
本社敷地内の教育施設「i-tec」
 高いスキルを持った優秀な人材を育成するため、本社敷地内に教育施設「i−tec(インフォメーションテクノロジーセンター)」を併設している。半導体の製造装置やソフトウェアなどより専門的で実践的な教育研修を行っている。教育には製造系から事務系まで、経験豊富な講師陣が直接指導し、確かな技術をもつ人材を育てている。
 現在、施設内には半導体製造装置の実機を設置。座学カリキュラムと実地訓練を行い、優秀な技術者を育成。知識と技能を習得した人材を大手デバイスメーカーなどに派遣している。
茨城県にサービスセンター開設。関東圏で事業拡大
 昨年、先進の情報収集による新たな自動車関連でのビジネスチャンスを睨み愛知県にサービスセンターを開設した同社。今年は半導体製造の後工程業務の受注拡大と迅速なサービス提供を目的に茨城県鹿嶋市にサービスセンターを開設した。関東では初めての開設で、関東圏での積極的な事業拡大を図る。また、大分県中津市にもサービスセンターを開設。カーアイランド九州の中で、福岡に並び自動車関連が集積する地域で、より身近な対応と企業としてのしっかりした方向性を示している。現在、新設の2ヵ所を含め10事業所を開設。九州にウエイトを置きながら、会社の成長と発展、活性化のために全国広範囲で活動の場を広げ、人づくり、ものづくりのリーディングカンパニーとして歩み続けている。
JMOA会員企業としてコンプライアンスを徹底
 製造業においてアウトソーシングや派遣業の国内需要が高まる中、派遣会社も急速に増加している。価格市場主義により実態とは異なる企業も多く、その中で事業者を絞り込む動きがあり、コンプライアンスが求められている。同社は「ものづくりの復権と発展に寄与する」をミッションに設立されたJMOA(日本製造アウトソーシング協会)の設立から携った会員企業の1社である。同協会は、技術教育をはじめ、コンプライアンス基準をつくり、基準を満たしている正会員にはコンプライアンスマークを付与している。付与することにより、法律に適正であることを内外に示すことができ、さらに労働者の技術レベル向上を行い、企業からの信用力を高めている。
定年まで安心して働ける企業像創造
 同社は人材ビジネス事業では珍しい常用雇用という革新的な雇用形態を採用している。その斬新な考えは、社員自らが知識と技術を磨き、成長意欲を持たせることに繋がり、ヒューマンはその社員のスキルアップを適正に評価している。また、同社は長年培ってきた熟練技能の継承と団塊の世代との協業を目的に「シニア協会」を設立。熟練の技を継承しながら、社内技術力の向上に繋げている。
 将来にわたり社員が安心して働ける企業像の創造を目標に掲げ、グループ会社7社をバランスよく成長、発展させたいという同社。製造業に限らずバイオ関連事業や観光ビジネス、環境・空調事業などより専門性に特化した分野へも積極的に事業展開を図り、人と技術が融合した新しいビジネスモデルを確立させている。
企業DATA
[所在地] 〒861-1116 菊池郡合志町福原1-35 セミコンテクノパーク
[TEL] 096-349-5050
[FAX] 096-349-5060
[資本金] 1,000万円
[設立] 1990年(平成2年)
[事業内容] 半導体装置製造・液晶製造装置製造・立ち上げ、メンテナンス、半導体モジュール製造、輸送機・物流・食品他アウトソーシング、各種人材派遣
[年商] 67億円
[代表者] 工藤 正也 社長
[従業員] 2000人
[URL] http://www.human-inc.co.jp/
[関連企業] 潟Iーバル、潟tュージョン、潟pワーテクノロジー、鰍sKUヒューマン、鞄d研テクノル

[採用情報]
現在、登録がありません。
※この記事内容は、くまもと経済EX:2007年7月1日発行分の掲載内容です。