トップ Companies くまもと経済EX 2008 イノベーションとグローバリゼーションで アジアN0.1の航空会社グループを目指す
くまもと経済EX 2008

熊本の明日を拓く未来創造企業の戦略

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〜あんしん・あったか・あかるく・元気〜
イノベーションとグローバリゼーションで アジアN0.1の航空会社グループを目指す
ANA全日空熊本支店・ANAセールス九州褐F本支店
航空自由化、燃料高騰など激変の経営環境へ中期経営戦略
ボーイング767
 ANAグループの2008年3月期の業績では、燃油価格の高騰など厳しい経営環境が続いたが引き続きコストの抑制に務め、国内線では他社・他交通機関との競合の中、新規サービスの展開、国際線では堅調なビジネス需要の下支え、また貨物事業でも貨物専用機の増機などにより営業収入は過去最高であった前期とほぼ同水準を確保した。
 今期からは、国内外の環境変化を受け、「ANAグループ中期経営戦略(2008〜11年度)」をスタートした。これまで、航空機の積極的更新・ダウンサイズ・国際線旅客事業の積極的な展開等を図ってきたが、引き続く燃油費の高騰、世界の航空自由化の潮流、2010年以降に予想される羽田・成田空港の発着枠拡大など大きな変化が待ち受けている。「これまでの発想を大胆に転換し、新しい事業構造で、新しい仕組みを構築しなければ更なる成長はない」との認識に立ち、中期経営戦略では「イノベーション」と「グローバリゼーション」というスローガンを揚げている。アジアを代表する企業グループとして、安全運航を堅持し、クオリティ・顧客満足度・価値創造で「アジアでN0.1」を目指す。


熊本支店長
あやべ・くにあき 熊本市出身、1956(昭和31)年10月19日生まれの51歳。真和高校―青山学院大学経済学部卒業。79年全日本空輸鞄社、89年空港本部業務部空港プロジェクト室、93年関西空港支店準備室主席部員、96年エアーニッポン竃{社客室課長、98年ANA空港本部企画管理部主席部員、2000年NCA日本貨物航空企画課長、04年ANA東京空港支店貨物郵便部部長を経て06年4月から現職。
アシアナ、SNAとのコードシェアで利便性高まる
 ANAは、世界最大の航空連合であるスターアライアンスの中軸メンバーとして、コードシェア拡大による戦略的なパートナーシップを強化しており、熊本においてもアシアナ航空とコードシェアを展開中である。さらに国内線ではスカイネットアジア航空とのコードシェアなどにより阿蘇くまもと空港の国内外の利便性を高めている。
「プレミアムクラス」ヘリモデル、スキップサービスも全国で定着
熊本全日空ホテルニュースカイにおける展示会で、プレミアムクラスを説明する綾部支店長
 4月22日からは、従来の国内線の上級座席「スーパーシートプレミアム」をリモデルした「プレミアムクラス」を導入した。座席の足元を広げ、定時の機内食以外にもサンドイッチやデザートなどの軽食を随時提供。羽田や伊丹空港でのラウンジ利用も可能になり、熊本のビジネスマンの評判も上々だ。
 昨年12月までには全国の空港の搭乗スタイルをICカードまたは2次元バーコードをタッチするスタイル「スキップサービス」に統一、熊本空港でも導入された。事前に「指定席予約決済」を済ませていれば、出発時刻10分前までに搭乗ゲートヘ行くだけの航空券なしで搭乗でき待ち時間の大幅短縮を実現した。
「感動案内人プラン」が好評、「ビジネスきっぷ」が誕生
 希望の便を28日前までに予約・購入すれば最大の割引運賃が適用される「旅割」も大好評で、ホテルやレンタカーとの組み合わせでさらにお得に。また、熊本城・天草をはじめとしたその地に暮らし、その地をよく知る現地ガイドが案内する募集型企画旅行「感動案内人プラン」が好評で国内旅行部門のツアーオブザイヤー2007グランプリを受賞している。
 今年4月からは、急な予定の変更にも対応する出張の強い味方「ビジネスきっぷ」が誕生。お得なANAカード会員専用割引運賃が適用される。当日予約、その上何度でも変更が可能なので、会議が長引いても大丈夫。さらに未使用分は次の出張で利用できるなどビジネスシーンで頼れる新サービスだ。
環境リーディングェアラインヘ、阿蘇俵山に植樹、緑化造青林活動
阿蘇郡西原村での植樹に参加した「欽ちゃん球団」の片岡安祐美さん(熊本県出身)
 「ANAグループの事業は美しい青空とともにあります」と省エネ航空機の導入でC02排出量の削減を図るなど、世界最高水準の環境リーディングェアラインとして環境問題へも積極的な取組みを見せている。今年で5年目を迎えた「私の青空 森づくり」は、就航している国内全空港周辺で「木を植え、森を育てる」緑化造育林活動を展開、5月18日には阿蘇郡西原村(俵山)で「阿蘇くまもと空港」愛称1周年記念植樹祭を熊本県などの後援で開催した。地元ボランティアなど約230人が参加、くぬぎ、こなら、ケヤキなど苗木約500本を植樹し、豊かな森の再生を図る。
 “地域密着型”のCSR活動では、7年前から「ANA TAKE OFF CUP RKKミニサッカー大会」を開催、テレビで放映される地元ジュニアのメジャー大会として定着している。また、搭乗チケット2枚でプロサッカー観戦チケットをプレゼントするキャンペーン「LOVEサッカー2008」ではロアッソ熊本をはじめとする九州のプロチームのホームゲームヘの誘客をサポートしている。
 一方、ANAグループが培ってきた接遇マナー、ヒューマンエラー対策などの研修プログラム「ANAラーニング」のセミナーも熊本でも実施、地域の人材育成ヘノウハウを提供している。
「観光立県くまもと」の情報発信の一翼を担う
 新幹線開通を見据えた熊本の地域づくりも本格化する中、特にKANSAI(関西)戦略が打ち出され交流人口の拡大が期待されるが、ANAでは熊本駅と空港の交通結節機能の強化策への検討参画をはじめ鉄路〜陸上交通〜航空の総需要拡大へ協力していく方針だ。また、機内誌「翼の王国」などを通じ、熊本城築城400年記念で完成した本丸御殿や永青文庫常設展示室などの観光資源の紹介、さらに県産ブランド、熊本市水資源PRなどの共催なども積極的に展開し、「観光立県くまもと」を全国、世界へ繋ぐ情報発信の一翼を担う。
 「お客様から信頼され“安心”してご利用頂けるよう、熊本の方々にいつも最も身近な存在であり続け、価値ある時間と空間を創造し、世界の人々に夢と感動を届けて行くことが出来るよう邁進して参ります」と綾部支店長は決意を新たにする。
企業DATA
[所在地] 本社:〒810-0001福岡市中央区天神1-12-14紙与渡辺ビル8階 熊本支店:〒860-0805熊本市桜町1番20号西嶋三井ビル8階
[TEL] 096-322-5351
[FAX] 096-322-5352
[設立] 1996年6月(前身の全日空トラペルの設立日)
[事業内容] ANA航空券販売業務、旅行業、主要ブランド(ANAスカイホリデー:国内、ANAハローツアー:海外)
[年商] 52億4500万円(ANAグループ本体は1兆4878億円)(売上高)
[従業員] 315人(熊本支店20人)
[URL] http://www.ana.co.jp/

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※この記事内容は、くまもと経済EX:2008年7月1日発行分の掲載内容です。