熊本の明日を拓く未来創造企業の戦略

金融・保険・卸・流通・小売

全職員が金融のプロとして地域から必要とされる金融機関を目指す

熊本中央信用金庫

～ふるさとと、よろこびをともに～

　北は荒尾から南は水俣まで､熊本県内に２２店舗(うち出張所１)を展開する熊本中央信用金庫。２００８年３月末の預金残高１､５２１億円､貸出金残高９０９億円と業績は安定して推移している。
　基本方針として｢良い家庭､良い企業、良い社会の育成発展のために､金庫の総力を結果し､金融の円滑をはかる｣を掲げ､全役職員が金融のプロとして顧客から信頼されることを目指している。また､昨年度より｢新中期経営計画(３ヵ年計画)｣をスタートさせ､①法令等遵守態勢･健全な業務運営態勢の確立②統合的リスク管理態勢の確立③不良債権の抑制､以上３つの経営指針に則り、｢地域から必要とされる金融機関｣を目指して全役職員が一丸となって改革に取り組んでいる。

多彩な金融サービスを展開

　同金庫では福運を呼ぶとされるネズミの｢チューちゃん｣をマスコットキャラクターとしていることから､今年の干支の子(ね)年にちなんでユニークな商品を発売し好評を得ている。｢金利も２倍!福も２倍!｣をテーマに､ねずみ年特別企画の第１弾として今年の1月２１日から『福福チューちゃん積金』を､第２弾として２月１日から『福福チューちゃん定期預金』を発売している。両商品とも発売と同時に大きな反響を得ており､募集期間を９月３０日までとしていたが､『福福チューちゃん定期預金』は当初の募集金額に達したため、発売から約1ヶ月で募集を終了した。
　この他にも､顧客ニーズにきめ細かく対応した､多様な金融サービスを提供している。昨年４月からは新型ローン商品｢がまだす２００｣の取扱いを開始し､さらにインターネット等でのローン仮審査受付も行っており､顧客の多様なニーズに応えている。また､商品以外のサービスでも､ファイナンシャルアドバイザーによる年金手続や資産運用のサポートに力を入れ､顧客との｢生涯のお付き合い｣を大切にしている。
　企業支援活動も充実している。取引先を会員とする｢中央ニュービジネスクラブ｣は経営全般の相談､さまざまな経営情報を人手できると好評である。さらに､経営支援活動として各種経営支援セミナーを開催している。

文化・社会貢献活動

　地域のための金融機関として､金融サービス以外の分野においても地域経済や文化の発展､明るく豊かな社会づくりのため積極的な活動を行っている。同金庫のマスコットキャラクター｢チューちゃん｣と｢そなえちゃん｣による保育園･養護施設等への訪問活動をはじめ､献血活動､使用済切手･テレホンカードの熊本善意銀行への寄付､その他地域清掃等のボランティア活動に積極的に取り組んでいる。さらに､ソフト面でのﾊﾞﾘｱﾌﾘｰ化を図るため､耳の不自由な方や外国人の方などが円滑に取引を行うことが出来るよう簡易筆談器｢かきポンくん｣及び｢コミュニケーションボード｣を全店に､携帯助聴器｢ボイスメッセ｣を年金振込ご利用のお客様の多い１０店に設置している。また､大学生を対象とした｢就業体験講座(インターンシップ)｣を平成10年度から実施し､信用金庫の役割や業務についての理解を深めてもらい､営業店や本部の現場視察も行っている。

企業DATA

[所在地]　〒862-0973熊本市大江本町1番6号

[TEL]　096-366-1111

[FAX]　096-362-7298

[資本金]　出資金：14億5,129万円

[設立]　1923年12月５日

[事業内容]　信用金庫

[年商]　預金残高：1521億円(2008年3月期)

[代表者]　渕上健一

[従業員]　役職員数：233人(2008年3月末)

[URL]　http://www..kumachu.jp/

[出先]　22店鋪(本支店21、出張所1)

[採用情報]

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※この記事内容は、くまもと経済ＥＸ：2008年7月1日発行分の掲載内容です。