トップ Companies くまもと経済EX 2006 高い技術力とスケールメリット活かし付加価値の高いソリューションを提供
くまもと経済EX 2006

熊本の明日を拓く未来創造企業 100の戦略

■製造・農業  ■電力・運輸・建設・不動産 
■情報通信・ICT関連  ■金融・保険・卸・流通・小売  ■ホテル・飲食・サービス  ■医療・福祉・医療関連・教育 
情報通信・ICT関連
高い技術力とスケールメリット活かし付加価値の高いソリューションを提供
兜x士通南九州システムエンジニアリング(MQS)
自治体・医療・流通のSIが得意分野
 富士通グループの地域ソリューション会社として、全国で13番目に設立された兜x士通南九州システムエンジニアリング(上益城郡益城町、大津信一郎社長)。
 同社は「自治体」、「医療」、「流通」の業務システム構築を得意分野として、熊本・宮崎を拠点に全国への事業展開を通して成長を続けている。
 まず、自治体向けには、富士通が提供する財務、人事・給与、土木のパッケージの適用特化会社として全国レベルで活動を展開する一方で、「住民健康管理パッケージ」、「図書館パッケージ」を始め豊富な自治体向け商品を独自開発し、全国に販売している。
 また、医療分野では、九州内を中心に「電子カルテを核にした病院総合システム」のコンサルから構築までのソリューションを提供し、既に13病院での構築実績を持つ。更に、「輸血管理システム」、「病歴検索システム」等の周辺システムを独自開発し、全国に販売している。
 一般向けには、人事・会計など中小企業の基幹業務パッケージ「GLOVIA-BP」を開発。その高い品質が認められ、富士通ブランドとして全国販売され、約1300社が導入している。
綿密な人材育成とグループ連携で高付加価値商品を開発
 「競争力のある高付加価値のソリューションを開発するには、優秀な人材が必要です。我々の業態は、最終的にはいかに優秀な人材を育成できるかにかかっています」と“人材育成”の重要さを強調する大津社長は、これからの時代に求められるSE(システムエンジニア)の資質として@組織を動かすリーダーシップAプロジェクトマネジメント力Bお客様に対する提案力の3点を挙げる。同社では、きめ細かい教育プログラムによる研修で、ハイレベルな人材育成を実施。現在、約370人のSEが開発の最前線に立っている。
 一方で九州内に4社ある同社のグループ会社が、それぞれの得意分野を共有し、緊密な連携により各種分野における多彩なソリューション提供も開始。富士通グループのスケールメリットを活かし、高品質・高付加価値ソリューションの提供を支える。
「日本版SOX法」への対応も開始
 2008年には「日本版SOX法」が施行される。これは自社の財務報告に不正や誤りが生じないように監視やチェックの体制を築く「内部統制の確立」を企業に求めた法律だ。現在の会計プロセスはITを利用している部分が多いことから、内部統制整備は、企業に従来の会計・情報システム分野の見直し・改革が迫られることが予想される。同社では、概に整備に着手しており、同時に同法へ対応する新システムの開発にも着手し、新たな市場の開拓にも意欲を見せる。
地域貢献の一環で西原村で植林活動
 同社では2003年の設立20周年年を期に、阿蘇での植林活動を始めた。阿蘇郡西原村の山林7・8ヘクタールに2 0 0 8年までに2万本の植林を予定しており、既に約1万本の広葉樹を植えた。「当社の地域貢献への取り組みの一つです。水と緑に恵まれた熊本の環境を保護する一助になればと思います」と大津社長は意義を話す。現在、春に植林、秋に下草刈りと年2回社員総出で活動
している。
 同社は「当社は熊本で生まれ、育った企業です。全国展開で積み重ねた技術を、少しでも地域に還元し、情報化社会の発展に貢献したい」(大津社長)との“思い”を原点に、グローバルな情報化社会の実現を目指し、富士通グループの総力を結集して、拡大する市場への対応に新たな一歩を踏み出す。
企業DATA
[所在地] 〒861-2202熊本県上益城郡益城町田原2081-27(富士通熊本システムラボラトリ内)
[TEL] 096(287)2111
[FAX] 096(287)2160
[資本金] 1億円
[設立] 1983年3月
[事業内容] 各事業における情報システム構築・コンサルティングサービス、パッケージソフト開発・販売、システム機器・ソフトプロダクト販売、インターネットプロバイダ事業
[代表者] 大津信一郎
[従業員] 391人
[URL] http://jp.fujitsu.com/group/mqs
[出先] 宮崎事業所、東京事務所

[採用情報]
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※この記事内容は、くまもと経済EX:2006年7月1日発行分の掲載内容です。