トップ Companies くまもと経済EX 2008 患者さんの立場を考慮し尊重した診療を
くまもと経済EX 2008

熊本の明日を拓く未来創造企業の戦略

■医療・医療関連・教育  ■飲食・サービス 
■金融・保険・卸・流通・小売  ■情報通信・ICT関連  ■電力・運輸・建設・不動産  ■製造・農業 
医療・医療関連・教育
患者さんの立場を考慮し尊重した診療を
(医)社団英山会 平山泌尿器科医院 ひらやまクリニック
地域密着の診療を
 1994年の開業当時から「地域密着の医療」をモットーに、専門職としてのプライドを持ち、患者中心の確かな診療実績を積み重ねてきた泌尿器科のスペシャリスト、(医)英山会。平山泌尿器科の外来患者は1日平均約100人。1ヵ月では2500人にのぼる。患者の中には、口コミや紹介で診療を受けにくる人も多く、スタッフのきめ細かい気配りや応対、診療態度も評価が高い。
 現在、平山泌尿器科が力を入れて取り組んでいるのが、前立腺肥大症や過活動膀胱、尿路結石症などの排尿障害、性感染症だ。人工透析や栄養指導など、患者ひとりひとりと向き合い、症状やライフスタイルに合った診療を行っている。

平山英雄理事長
ひらやま・ひでお/医学博士、1951年玉名市生まれの57歳。県立熊本高校−熊本大学医学部卒後、同大学病院泌尿器科入局。国立熊本病院泌尿器科勤務(79年7月〜81年6月)。再び熊本大学病院泌尿器科に移り、92年3月まで勤務。同年開業、95年3月に現所在地に移転。趣味は読書。座右の銘は「忍耐」と「寛容」。
専門医ならではの診療とアドバイス
 「泌尿器科は、敷居が高いイメージかおる。泌尿器系の悩みは人それぞれで、とてもデリケートなもの。しかし、その悩みや不安を原因から見つめ、解消するためにも、恥ずかしがらずに受診してほしい」と話す平山理事長。
 泌尿器科医療で現在特に大きな問題となっているのが、前立腺肥大症や過活動膀胱(OAB)などの排尿障害だ。
 前立腺肥大症は中高年の分院に見られる病気。症状は、夜中何回もトイレに行きたくなる、残尿感、なかなか尿がでない、など。前立腺が肥大して尿道を圧迫し、このような排尿障害が起きる。2002年の調査による患者数は約40万人だが、実際の患者数はまだまだ潜在化していると言われている。2007年からの「団塊の世代」リタイアに伴い、症状を自覚する患者は今後急増するとの見方もある。
 OABは、2001年に定義された新しい病名。自分の意思とは関係なく、膀胱の筋肉が勝手に収縮してしまう病気だ。症状は、突然の我慢できない尿意(尿意切迫感)、1日8回以上排尿がある(頻尿)、尿失禁などが挙げられる。神経系の病気が原因で起こることもあるが、多くは原因がはっきりせず、検査をしても何も見つからない。最近行われた調査では、40歳以上の男女8人に1人が、過活動膀胱の症状を持っていることがわかっている。実際の患者数は、800万人以上ということになる。
 前立腺肥大症やOABは、症状を自覚しても専門医に受診せず、ひとりで悩んでいる人も少なくない。しかし、この疾患はQOL(Quality Of Life)が著しく損なわれる。夜中何度もトイレに起きたり、トイレのことが常に気にかかったり、外出が億劫になり家に引きこもりがちになったりする。平山理事長は、「そのままにしていると尿閉になったり、最悪の場合腎不全を併発する危険性もある。そのため、症状を感じたら、すぐに泌尿器科の専門医に相談してほしい」と言う。
意識改革の取り組みにも熱心
 英出会では、人工透析の治療にも力を入れている。腎臓の機能が悪化している患者には、透析だけでなく、生活態度の指導も怠らない。食事や栄養指導など、実生活に直結した指導を行っている。医院のスタッフが開催する料理教室もそのひとつ。「栄養・食事面も重要な治療法。ストレスにならないよう注意し、スタッフの導きと支援を受けて意識を変え、根本からの治療を行ってほしい」と平山理事長は語る。
満足度・信頼度アップの努力と挑戦
設備・ベッド数ともに充実した透析室
 英出会では、患者が診療を受けやすい雰囲気作りを心掛けている。そのためにはスタッフが仕事をしやすい職場環境を作ることが必要だと考え、研修を定期的に実施しているほか、医療のクオリティを上げるために学会に出席して専門知識を磨いたり、スタッフ一丸となって日々努力を重ねている。また、毎年診療目標を立て、医院・クリニック両方で取り組んでいる。「患者さん中心の診療をモットーに、質の高い医療サービスを全スタッフ意識している。どんどん進化する医療を、患者さんの利益になるよう、積極的に勉強し提供するのは、医師として当然の責務。英山会では、常に患者さんに寄り添う姿勢で応対している」と話す。
 地域の中の医院として、常に患者と向き合い、質の高い医療サービスを追求、提供している英出会。これまでの診療実績とともに、これからも患者の満足度や信頼度を高める努力を惜しむことはない。「患者さんの立場を考慮した医療」、「専門性が高く、プライドを待った診療」をモットーに、今後さらなるレベルアップに挑戦し続けていく。
企業DATA
[所在地] 平山泌尿器科医院〒861-8064熊本市ハ景水谷1丁目24-32 ひらやまクリニック〒861-8001熊本市武蔵ヶ丘5丁目23-7
[TEL] 096-345-8588                  ひらやまクリニック096-337-8838
[事業内容] 診療科目 泌尿器科・性病科
[従業員] 医師:3人

[採用情報]
現在、登録がありません。
※この記事内容は、くまもと経済EX:2008年7月1日発行分の掲載内容です。