トップ Companies くまもと経済EX 2009 熊大発健康ベンチャー企業として、「科学的根拠に基づく健康支援」を
くまもと経済EX 2009

熊本の明日を拓く未来創造企業の戦略

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医療・医療関連・教育
熊大発健康ベンチャー企業として、「科学的根拠に基づく健康支援」を
鰍ュまもと健康支援研究所
市町村の保健指導・介護予防プログラムの企画・実施
 少子高齢化急速に進む現在、医療・福祉・介護分野は国内では数少ない成長市場だと言われている。そのような中、保健指導・介護予防プログラムの企画・実施事業を展開している鰍ュまもと健康支援研究所(熊本市石原1丁目、松尾洋社長)は、医療・行政・教育の各分野から注目を集める熊本大学発のベンチャー企業だ。






松尾洋社長
まつお・ひろし/福岡市出身。1974年生まれの34歳。08年3月に熊本大学大学院医学薬学研究部博士課程修了。趣味は運動。
県内外16市町村から各種健康支援事業を受託
 同社の主な事業は、地方自治体(国民健康保険・介護保険)や企業(健康保険組合)などが実施する保健指導・介護予防プログラムなどの企画・実施評価事業の受託。同社が保有する統計データに基づく適正な健康支援プログラムを企画実施することで、被保険者の健康増進に寄与し、保険者が支払う保険給付額を削減できるという。08年度は阿蘇市・宇城市など、県内16市町村から各種健康支援事業を受託している。
熊本大学発ベンチャー企業
 同社は、松尾社長が熊本大学大学院医学薬学研究部に在学中の2006年12月に、当時研究していた「科学的根拠に基づく健康支援」をテーマに起業することを決意し、設立した。同大学院在学中に指導を受けた熊本大学大学院医学薬学研究部教授らの支援も受け、以後順調に事業を拡大。2009年度は売上高約1億3千万円を見込む。
 2008年6月には、財団法人熊本県起業化支援センターが中小企業支援を目的に実施している出資700万円を受け入れ増資を実施。自己資金300万と合わせて計1000万円を増資し、資本金は1500万円となった。
「くまもと夢挑戦ファンド」の助成事業に選定
 また、2009年には、熊本県・財団法人くまもとテクノ産業財団・中小企業基盤整備機構が創設した「くまもと夢挑戦ファンド」の助成事業に選定された。人工透析利用を未然に防ぐための保健指導サービス研究開発事業が、成長分野における取り組みとして評価された。
「科学的根拠に基づく健康支援」を
 「科学的根拠に基づく健康支援」に向けて取り組みを続ける同社。高齢者人口の増加による介護市場拡大を受け、各界から同社への期待は高い。松尾社長は「科学的根拠に基づく健康支援プログラム作りをテーマに、企業・自治体で実施する健康・介護予防支援事業の実践研究を通して、個人のQOL(生活の質)の向上に貢献していきたい」と意気込みを話す。
企業DATA
[所在地] 〒861-8046 熊本市石原1丁目11番11号
[TEL] 096-349-7712
[FAX] 096-349-7713
[資本金] 1500万円
[設立] 2006年12月
[事業内容] 保健指導・介護予防プログラムの企画・実施等
[従業員] 約30人
[URL] kumamoto-kenkou@kwsi.co.jp

[採用情報]
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※この記事内容は、くまもと経済EX:2009年7月1日発行分の掲載内容です。