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くまもと経済EX 2010

熊本の明日を拓く未来創造企業の戦略

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製造・農業
敷地内にシンボルタワーが完成 ボランティア活動を推進
横場工業
シンボルタワーに宿す思い
 「私が入社した昭和40年代には、初代横場一馬社長の意思が詰まったシンボルタワーが凛とした姿で存在していました。しかし、いつの間にか無くなってしまっていて・・・。初代の恩恵に授かる現社員の意識統一を改めて図るためにも、シンボルタワーを再建したいと考えていました。数年後の創業70周年記念事業として予定していたのですが、石内会長の尽力により、昨年の横場初代社長の干支・丑年に完成し感無量です。決意を新たに、現在進めている『扇子状の組織づくり』を盤石なものにしていきたいですね」と目を細める江崎拓茂・横場工業且ミ長。
 同社はこのほど敷地内北東に、総事業費約9千万円をかけ、高さ約20mのシンボルタワーを建設した。タワー先端には、同社ロゴなどを記載した看板が回転する。また、キャッチフレーズ「明るい横場工業」および「伸びゆく横場工業」と記した。
 また、石内会長と江崎社長が数年前から根気強く取り組む“意識改革”にも成果が表れてきている。ついには、「3代目江崎社長は、初代が築き上げた会社を維持・継承しようと命懸けで頑張っている。だから、自らも骨となり尾根となり支えていこう」という社員による合言葉も生まれた。
 日本最大級工場内庭園で心を癒されながら、専用岸壁・酸洗浄廃水浄化処理装置・大型製品ショットブラスト工場の3点セットを用いた高い技術力を駆使して道を拓いていく。


「世の中のことは実行しなければ ことは完成しないものだ」(二宮尊徳)
ボランティア活動からの学び
 横場工業はボランティア活動を積極的に実践する企業でもある。2008年、八代市の福祉・教育振興に1千万円を寄付、ミャンマーサイクロン・中国四川省大地震被害へ100万円を募金。さらに、昨年は自然を愛する子供を育成してほしいと八代市に100万円を寄付した。これらのボランティア活動を継続する背景には、石内会長の存在無しには語れない。
 石内会長は自らが社長を務める旧燉ホ化センター(広島県呉市)で、40数年にわたり全国各地でボランティア活動を行ってきた。今年6月6日にも、東広島市中央公民館および呉市文化ホールで第26、27回チャリティーショー「呉緑化センター感謝の集い」を開いた。
 当日は合計約2000人が参加。寺田稔・前衆議院議員や小村和年・呉市長らが来賓あいさつ、石内会長による講演「今の日本の政治をどう思うか」などの後、演歌歌手の米倉ますみさんと藤千春さん(東広島市出身)、漫才コンビの正司敏江&玲児さんのステージを楽しんだ。横場工業からも約50人が現地を訪れた。江崎社長は「数十年にわたりチャリティーショーを続けるという意義は何事にも代えがたく、積み重ねることの大切さなどを学ぶ素晴らしい機会となっている。そうそうたる顔ぶれの来賓たちやボランティアメンバーの数も証拠。これらに当社社員が触れることで人間的な成長を促し、仕事などへの活力に変わることを期待しています」と話す。

「口で教えるのではなくてわが身を立て道を行って人々が自然に変化していくのを徳教という」(中江藤樹)

「学問のための学問に意味は無い、学問は現実の生活に生かし初めて意味を持つ」(上杉鷹山)
profile
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左:石内義夫 会長
(いしうち・よしお)/広島県呉市出身。1943(昭和18年)7月30日生まれの67歳。趣味は魚釣り、鳥を育てること。旧燉ホ化センター(広島県呉市)社長

右:江崎拓茂 社長
(えざき・たくも)/熊本市出身。1947(昭和22)年1月1日生まれの63歳。東海大学工学部卒。趣味は読書
企業DATA
[所在地] 〒866-0034 八代市新港町1-6
[TEL] 0965-31-3200
[FAX] 0965-31-0332
[資本金] 2520万円
[設立] [創業] 1943(昭和18)年4月
[事業内容] 一般産業プラント、設計、製作、据付(各種サイロ、タンク、搬送・環境設備など)省力化機器、企画・設計、製作(自動機、ロボットなど)
[従業員] 200人
[URL] http://www.yokoba.co.jp

[採用情報]
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※この記事内容は、くまもと経済EX:2010年7月1日発行分の掲載内容です。