熊本の明日を拓く未来創造企業の戦略

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サービス

確かな組織力・機動力と親しみやすさを兼ね備えた弁護士事務所

コスモス法律事務所

「コスモス」の名に込められた思い

　熊本地方裁判所から程近い熊本市京町本丁の瀬戸坂沿いにコスモス法律事務所はある。1992（平成4）年5月に塩田弁護士らが中心となって設立。発足時の弁護士は弁護士任官で裁判官になったり、独立して新たな法律事務所を設立するなど多方面で活躍、現在は塩田弁護士、河口弁護士、後藤弁護士、矢澤弁護士の4人を擁する弁護士事務所として、事務職員5人を含めたスタッフ全員が一丸となり、敷居が低く、門戸の広いリーガルサービスを迅速に提供すべく、日々研鑽を重ねている。
　市民から親しみを持ってもらいたいという願いを込め、花の名でもあり、「宇宙」「秩序」「調和」という意味も持つ「コスモス」を事務所名に冠した。県内では苗字以外で花の名前を冠した初めての法律事務所だったという。「法律事務所はサービス業である」という考えのもと、顧客満足度を高めるため、ソフト面・ハード面においてクライアントがより相談しやすい環境を作ることに腐心している。内装や外装などにもこの思いが込められており、駐車場から入り口までのアプローチ、バリアフリー対応のスロープ、玄関から相談室など、敷居の低いアットホームな雰囲気づくりに対する同事務所のこだわりや意気込みを感じることができる。

クライアントに安心感を与える柔軟性と機動性

　同事務所では市民間に起きる問題や、市民と企業または企業間の問題、家庭内の問題など、あらゆる法律問題を手がけており、ある一定の分野に偏ることなくバランスよく受任している。多種多様な法律問題に柔軟に対応できる背景として、同事務所の組織力が挙げられる。４人の弁護士がいることで事件規模の大小を問わず、事件によって個別に対応したり、事件単位でチームを組むなど、複数の弁護士が所属する同事務所ならではのスケールメリットを最大限に生かした迅速な対応を可能にしている。このような組織としての柔軟性や機動性がクライアントにとって安心感につながる。もちろん、法律家としてクライアントに対して真摯に向き合う姿勢も大事にしている。「たとえ依頼者様が望むことであっても、弁護士の視点で見て依頼者様の利益にならないと判断した場合には譲れないこともあります。事前にトラブルを予見して防ぐ、少なくとも最小限に抑えるのが弁護士の役割」と塩田弁護士は説明する。日常生活や日常業務において、些細なものから大きなものまで実に多くのトラブルであふれている。ほぼすべてのトラブルはヒト・モノ・カネが動くときに生じていると言っても過言ではない。同事務所では法律のプロとして、想像（創造）力を働かせてあらゆるトラブルを想定し、さまざまな法的リスクを極力回避する大きな助けになってくれる。また、顧問契約の場合は定期的な打合せでクライアントの最新状況を把握した上で的確なアドバイスをしてくれるため、経営者にとっても図らずもトラブルに巻き込まれる、という可能性を摘むことができる。命に関わる病気でも早期に発見すれば大事に至らないケースも多いというが、法律の分野でも同じことが言える。大事なのは予防と早期の対応である。

今後は情報チャネル拡大に注力

　また、同事務所では「眠っている悩み・事件を掘り起こしていくことが必要」と考えており、情報発信にも積極的に取り組んでいる。事務所ホームページと各弁護士のブログを通じて新鮮な情報を発信しているほか、一般向け、企業向け雑誌媒体において、それぞれタイムリーで読者にとって身近な法律問題などについて解説、アドバイスを行っている。また、事務所報「コスモスだより」を年１回発行。より身近に感じてもらえるよう、コラムや法律知識などをスタッフ全員が執筆し、クライアントや希望者などに配布している。今後はホームページでの情報提供のさらなる充実を図っていくほか、セミナー開催も企画中で情報発信のチャネルの拡充に力を入れていきたい考えだ。
　同法律事務所ではサービス業として、メーンである弁護士業務で足場をしっかり固めることと並行して、クライアントの快適性を追求、さまざまな情報発信により敷居を低くするといった多角的な取り組みにより、気軽に相談できる弁護士事務所というイメージ作りに挑戦している。河口弁護士は「こんなことでも弁護士に頼めるんだろうか？というお悩みでもぜひご相談ください」と話している。弁護士事務所に対するどこか近寄り難い雰囲気というものはここからは感じられない。

profile
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塩田直司弁護士
しおた・なおし／小川町（現・宇城市）出身、1957（昭和32）年6月3日生まれの53歳。宇土高校－九州大学法学部卒業。86年4月弁護士登録、92年にコスモス法律事務所設立。一般民事のほか、公害、労災職業病、消費者事件など幅広い事件に係わってきた。趣味はテニス、野球。現在，熊本県弁護士会野球部監督。

profile
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河口大輔弁護士
かわぐち・だいすけ／熊本市出身、1973（昭和48）年6月11日生まれの37歳。コスモス法律事務所共同経営弁護士。熊本高校－東京大学卒業。37歳。理系から転身し、2004年に弁護士登録。熊本県弁護士会消費者問題対策委員会，高齢者・障害者委員会等に所属。九州・山口医療問題研究会会員。

profile
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後藤隆信弁護士
ごとう・たかのぶ／熊本市出身、1970（昭和45）年12月4日生まれの39歳。東京大学法学部卒業。2005年弁護士登録。趣味は猫と遊ぶこと、お菓子を食べること、音楽鑑賞等。業務内容：交通事故・不動産関係・債務整理・家事事件・刑事事件・少年事件・公害訴訟（近時は労働事件、消費者事件が多い）。消費者問題対策委員会等に所属。

profile
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矢澤利典弁護士
やざわ・としのり／熊本市出身、1973（昭和48）年11月20日生まれの39歳。九州大学法学部卒業。平成2007年弁護士登録。取扱分野：破産等債務整理事件、家事事件、損害賠償請求事件、消費者事件、不動産関連事件、刑事事件等。所属委員会：消費者問題対策委員会，郊外環境委員会（副委員長），倒産事件に関する協議委員会等。趣味：テニス、野球。

企業DATA

[所在地]　〒860-0081　熊本市京町本丁8-28

[TEL]　096-351-8585

[FAX]　096-351-8595

[設立]　1992（平成4）年5月

[事業内容]　企業法務・事業再生、顧問契約等、民事事件、家事事件、債務整理、刑事・少年事件など

[従業員]　所属弁護士4人　事務職員5人

[URL]　http://www.cosmos-law.com

[採用情報]

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※この記事内容は、くまもと経済ＥＸ：2010年7月1日発行分の掲載内容です。