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「取引先にとってのGood Partner、社員がGood Lifeを送れるGood Company」。これら３つの「Ｇ」実現へ向け、 MICグループは日々進化し続けている。

ケイ・エム・ケイが創立25周年グループシステム統一など次世代へ向け“進化”

MICグループ

ケイ・エム・ケイが創立25周年

　半導体・液晶・電子分野の製造装置及び生産設備ライン設計の㈱九州プレシジョン（KPC、福岡県うきは市）の部品加工工場として誕生した㈱ケイ・エム・ケイ（KMK、宇城市松橋町）は今年７月、創立２５周年を迎えた。畑野社長は２５周年を迎え、「KPCの下請け工場からスタートしたKMK。“自分たちが誇れる仕事をしたい”という技術士としての熱い思いから外部のお客さまへアプローチするようになり、今の会社まで成長することができた。お客さまに喜んでいただける製品製造を今後も追及し続けたい」と語った。
　７月１６日には全国各地から約100人の顧客を招き、創立２５周年パーティーを開催。２５年間の歴史を振り返ると共に、顧客への感謝の気持ちを述べた。

人材強化、営業システム改善など高品質製品の実現へ

　中国などの海外部品競争が厳しい現在、同グループは納期厳守かつ高品質の製品製造を目指している。「“低コスト”と“短納期”は当たり前の時代。それに付加するものとして“高性能”かつ“高品質”のものを提供しなければならない」と畑野社長は力強く語る。
　去年、ＫＭＫは加工工程のシステム化に特化したため好成績を残した。この好成績をグループ全体に生かすべく、現在、各社のシステムや各工場の製造方法などを統一し、高品質の製造に注力している。また、より良い製品を製造するため、同グループは今年５月、大企業での就業経験者を採用し、新たな技術の投入へ踏み込んだ。「外部の新しい風を入れないと新しいアイデアは生まれてこない。自分たちが思う限界はあくまでも自分たちの経験則からくる限界。これをひっぱり上げてくれる第３者が必要なため、多種多様な経験をした人材を採用した」と畑野社長は語る。
　同グループは現在、営業体系においてもシステムを改変している最中。現在は各社に営業部隊を置いているが、今後はMICグループ全体の営業部隊として機能し、短納期製品の実現かつ、工場のレベルアップを図る。「グループ全体の営業部隊とすることで、工場と営業の役割を明確化でき、短納期製品の製造がより実現できる。それぞれの役割に特化したプロ集団を形成していきたい」と畑野社長。
　人材強化、グループシステム統一という新たな営業戦略をプラスした同グループ。目指すは顧客から「グッドパートナー」と呼ばれる企業の創造だ。

“継続”と“浸透”がカギ

　これらの新たな動きを「今後はいかに浸透させ、継続していくかがカギ」と畑野社長。その一環として、以前実施していた各社の役員、幹部が定期的に情報を交換し議論する「分科会」を復活させる予定。各社の長所や改善点を話し合い、グループ全体の向上を目指す。そのほか、社内レクレーションなども実施していく予定だ。これもすべて長年掲げ続けてきた「取引先にとってのGoodPartner、社員がGood　Lifeを送れるGoodCompany」という３つの「Ｇ」実現のため。畑野社長は「お客さまに喜んでいただける製品を製造するために一番の重要なのは“人材”。社員が楽しく過ごせる職場づくりにも力を入れていきたい」と語った。
　社内に掲げられた2011年のスローガン。そこには「獲得者になろう」と堂々とした文字が書かれている。畑野社長自らが書いたその力強い文字の周りには社員それぞれが書いた個々の目標が─。畑野社長は、「25年間やってきた状況をただこれからもトレースするのではなく、次の世代、次の世代に向けて進化しなければならない」と今後の展望を語った。
　長年掲げ続けてきた「３Ｇ」を追及し続け、次世代へ向かって日々進化し続けるＭＩＣグループは、半世紀企業を目指し、今後も走り続ける。

企業DATA

[所在地]　〒865-0014 熊本県玉名市安楽寺深浦2155-1

[TEL]　0968-74-6011

[FAX]　0968-74-6102

[事業内容]　精密製缶板金加工、精密機械加工、半導体・液晶製造装置組立

[代表者]　代表取締役社長　畑野栽寛

[URL]　http://www.mic-g.co.jp/

[関連企業]　【MICグループ】株式会社九州プレシジョン（KPC）株式会社ケイ・エム・ケイ（KMK）株式会社九州メカニクス（KMC）

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※この記事内容は、くまもと経済ＥＸ：2011年7月1日発行分の掲載内容です。