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くまもと経済EX 2011

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金融・卸・飲食
熊本のリーディングバンクとして地域密着型金融で、地域経済活性化を推進
肥後銀行
肥後銀行では、2010年4月から15年3月までの5年間を計画期間とする
「第五次中期経営計画」(以下、第五次中計)をスタートした。
「お客様第一主義の再構築⇔故郷(ふるさと)の再発見」をテーマに、徹底した
県内マーケットの調査・分析を行いニーズの実態を把握し、お客様の立場に立った
金融サービスの提供に努めることで「お客様第一主義」を再構築することを目指している。
農業、観光分野など事業支援を強化
 肥後銀行では、第五次中計で農業、観光分野を重点業種の一つと位置付け、地域経済活性化に向けた取り組みを強化している。農業関連では、2010年7月に東海大学九州キャンパス(加藤雅史副学長)と農業分野での業務協力に関する協定を締結し、取引先の農業法人や食品メーカーなどの技術相談や技術指導、共同研究などにつなげていく態勢を整えた。また、日本政策金融公庫保証付「ひぎんアグリサポートローン」に加え、11年7月には農業生産者の資金ニーズにより一層円滑に応えるため、熊本県農業信用基金協会保証付「ひぎん農業応援資金」の取り扱いも開始した。
 観光分野においては、10年1月から熊本の観光資源、歴史・文化等の魅力を紹介する「ふるさと熊本再発見セミナー」を県内各地で開催、同年7月からは地域の観光組合等との共催で「観光セミナー」を開催し、九州新幹線全線開通を契機とする観光業活発化への支援にも取り組んでいる。
 一方、地元企業の多様化、高度化するニーズに応えるため、ビジネスマッチングによる販路拡大支援などにも積極的に取り組んでいる。10年11月には、くまもと中小企業応援センターとの共催で、従来の「くまもと“食”の商談会」の規模を拡大した「くまもとアグリ・フードフェア」を開催した。商談会では、首都圏、九州に加え海外の食品スーパー、百貨店などのバイヤーと熊本県内の食品メーカー、農水産物生産者など102社の参加のもと、個別の商談が活発に行われた。
 また、九州内外の自動車、半導体、ソーラー、IT、バイオ、環境関連のビジネスマッチングの場として、11年2月9日、10日に益城町のグランメッセ熊本で第4回「くまもと産業ビジネスフェア」を開催した。生産連携や技術協力などの企業間の交流支援や、燃料電池・太陽光発電等の先端技術の紹介に加え、次世代自動車、宇宙ビジネスをテーマにした講演会も開催するなど地域経済の発展に向けた取り組みを強化している。今回は入場者数が初めて1万人を突破し、出展企業の140社・団体と活発な商談が行われ、産学官による新ビジネス創出に繋がるステージを提供した。
環境保全活動へ積極的展開
 同行は、環境保全や福祉・文化活動への支援など、豊かな地域社会づくりへも積極的に取り組んでいる。公益財団法人肥後の水とみどりの愛護基金とともに水資源保全活動に関する顕彰活動やシンポジウムの開催、水源涵養(かんよう)林の保全・育成などの環境保全活動を継続的に実施している。
 植樹活動については、06年2月に「阿蘇大観の森」を取得し、水源涵養林の保全・育成に継続的に取り組んでおり、08年からは他の企業と共同で植樹を実施するなど年々活動も広がりを見せている。「阿蘇大観の森」での植樹本数の累計は、現在約9万8千本を数えるまでになった。また、11年2月に同基金は、阿蘇市と「農業・水田湛水事業に関する協定」を締結し、耕作放棄地の解消と水源涵養機能を持つ水田を活用した地下水保全活動も開始した。5月には、同行をはじめグループ役職員、地元関係者など約460人が参加し、「阿蘇水掛(みずかけ)の棚田」と命名した阿蘇市山田の棚田で手植えによる田植えを行った。
 環境啓発活動の一環として、07年から「自分たちのまちに興味を持ち、足元から見直し、社会的な行動につなげる」官民学一体となった企画として「わたしのまちの○と×・熊本」環境フォトコンテストを実施し、事務局として参画している。昨年は約1,800点の応募があった。同行は今後も環境保全活動にグループをあげて取り組む方針だ。
熊本のリーディングバンクとして
 11年6月、同行は現在地に新本店ビルを建設する計画を発表した。創立90周年となる15年3月の完成に向け、今年4月から基本計画・設計に着手した。新本店ビルは、「環境との調和、自然との共生」を基本コンセプトに熊本市の中心市街地の街づくりのイメージにあった建物になる見込み。
 4年後の創立90周年に向け、ハード面の整備とともに、熊本のリーディングバンクとして社会貢献活動や最適な金融サービスの提供を通じて、地域経済の成長発展のため積極的に取り組んでいる。
profile
甲斐博 頭取
かい・たかひろ/熊本市出身、1951(昭和26)年4月生まれの60歳。慶応義塾大学商学部卒業後、75年同行入行。01年6月取締役、03年6月常務取締役、07年6月専務取締役(代表取締役)、08年6月副頭取(代表取締役)。09年6月頭取に就任。熊本経済同友会副代表幹事、熊本県体育協会会長など公職を務める。趣味はゴルフほか
企業DATA
[所在地] 〒860-8615 熊本市練兵町1
[TEL] 096-325-2111
[資本金] 181億円
[設立] 大正14年7月
[事業内容] 普通銀行業務
[代表者] 甲斐博 頭取
[従業員] 2,277人
[URL] http://higobank.co.jp
[出先] [拠点数] 123

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※この記事内容は、くまもと経済EX:2011年7月1日発行分の掲載内容です。