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くまもと経済EX 2011

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医療・医療関連・教育
よりよい医療環境を目指して最新の医療機器・治療で地域医療の発展に貢献
医療法人社団岡山会 九州記念病院
急性期から在宅介護まで一人ひとりと長く向き合う医療を実践する、
医療法人社団岡山会九州記念病院
先進医療にも意欲的に取り組み、
地域の中核的医療機関として発展を続けている
あえて伝統を語らず真摯な姿勢で患者と向き合う
 熊本市水前寺公園の九州記念病院は昭和21年の創立。その歴史は六十有余年にのぼる。そんな同院の院是は「誠心誠意」「笑顔で」「質の高い医療」。あえて伝統を語らずわかりやすい言葉を並べたのは、患者主役の医療を提供することこそ真に地域に密着した医療機関の使命であるとの考えから。それは医療者と受療者が同じ目線で疾患に向き合うことに、医療の原点があると考えているからにほかならない。
先端医療への挑戦と熱心なチーム医療の推進により安全で患者に優しい治療法を模索
 同院には、整形外科医長で脊椎外科専門医の吉田正一医師(日本脊椎脊髄病学会認定指導医・医学博士)を中心とした、通称「チーム脊椎外科」が存在する。これは医師・看護師・理学療法士・作業療法士などで構成され、「腰椎の椎間板ヘルニア」や「脊柱管狭窄症」などの手術摘用患者に対し、組織的アプローチを推進している。中でも特に力を入れているのが、内視鏡を用いた手術だ。吉田医師は「皮膚の切開は2センチ足らず。最短の場合1週間ほどで退院できますから、社会生活に及ぼす影響も最小限で済みます」と語る。働き盛りの世代にとって何よりうれしい、正に「人に優しい」治療法といえるだろう。
新卒者定期採用制確立で若い人材を登用 研修体制充実の学べる職場
 近年特に力を入れているのが看護力の向上。中でも新卒看護師の採用には意欲的に取り組んでいる。「そのため研修体制を強化しました。今や個人が責任を問われる時代であり、学べる職場であることが学生に選ばれる必須の要件ですから」(人事採用担当者)
 新卒者はまず四日間の集合教育を受ける。看護師はさらに2週間の技術研修を受けた後、ようやく現場に配属される。その後もプリセプターと呼ばれる指導者が、臨床上の看護技術をつきっきりで指導してくれる。「教えることで学ぶことがたくさんあります。新人はよい教科書です」(看護部教育担当者)次代を担う人材の育成こそ、病院を発展させる基礎であると考えているのだ。
地域活性化とスポーツ振興にも尽力
 九州記念病院には、益城ルネサンス熊本FCに所属し働きながら「なでしこリーグ」入りを目指している女子職員が在籍している。またロアッソ熊本のサポートカンパニーとしてその活動を支援。愛募金のためロアッソのスタッフが来院した模様はテレビでも紹介された。また水前寺商栄会の夏祭りや、昨年実施の「古今伝授の間修復記念水前寺祭り」にも積極的に参加するなど、観光地水前寺の活性化にも尽力。一昨年、同院西側の壁面に設置した巨大壁画「幸せの樹」は、今や水前寺界隈の風景にすっかり溶け込んでいる。
profile
岡山洋二 理事長
おかやま・ようじ/1949(昭和24)年10月6日生まれの61歳。宇土郡三角町出身。熊本高校ー熊本大学医学部卒。趣味はコンピュータープログラミング、物理学(素光子説)、将棋(参段)、古写真収集
企業DATA
[所在地] 〒862-0956 熊本市水前寺公園3-38
[TEL] 096-383-2121
[FAX] 096-381-9235
[設立] 1962(昭和37)年 [創業] 1946(昭和21)年
[事業内容] [診療科目] 整形外科、リウマチ科、リバビリテーション科、循環器内科、呼吸器内科、代謝内科、消化器内科、泌尿器科(人工透析室)、脳神経外科、耳鼻咽喉科、神経内科、形成外科、皮膚科、放射線科、外科
[従業員] 260人
[URL] http://kkh.jp/
[出先] [病床数] 一般病床101床(亜急性期病床30床含む)、療養病床133床(回復期リハビリテーション病床34床含む)合計234床
[関連企業] [関連施設] 訪問看護ステーション、通所リハビリテーション、指定居宅介護支援事業所、人間ドック、託児施設「八福園」

[採用情報]
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※この記事内容は、くまもと経済EX:2011年7月1日発行分の掲載内容です。