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くまもと経済EX 2006

熊本の明日を拓く未来創造企業 100の戦略

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来年の創業50周年を控え、事故対応力に磨き
潟Rーヨー虎の子ホケンセンター
 来年7月創業50周年を迎える総合保険代理店の潟Rーヨー虎の子ホケンセンター。筆者が取材に訪れると、待っていたのは同社スタッフの「明るい笑」だ。「元気」という、当たり前だが常に実行するのは難しいことを着実に実行する同社の姿勢は、松岡肇社長の「感謝の心と明るい笑顔を忘れず、愚直に事故対応力に磨きをかけていきたい」との言葉からも伝わってくる。
「明るく元気に」をモットーに創業50周年
 同社は1957年7月、銀行系の損害保険代理店褐陽社として設立。1992年に潟Rーヨーホケンセンターに社名変更。1997年には褐ユの子ホケンセンターと合併し、現在の潟Rーヨー虎の子ホケンセンターに社名変更。2005年12月には、プライバシーマークを取得した。 取扱保険会社は損害保険12社、生命保険9社、共済1社の計22社に及ぶ。顧客ごとに生活・経済的環境が異なるため、様々な保険商品をそろえることで、顧客それぞれに合致した保険を提供している。特に、生命保険ではガン保険・医療保険・死亡保険に、損害保険では台風や火災などに備える火災保険などに力を入れている。また、事故サービス担当社員を2人抱えており、保険代理店としては異例の充実した事故対応力を保持し、「顧客満足第一」を掲げる同社の経営姿勢を実践している。
 また、「個人情報保護法」施行を受け、昨年から個人情報漏えい保険の販売を始めた。同法では「5千件を超える個人データを事業に用いたことのある事業者」を「個人情報取扱事業者」と認識しており、大部分の企業が該当する。同社では「個人情報の保護は企業にとって、死活問題。対策を早めに取ることが必要」と話す。保険料は業種と売上高によるが、年間数十万円程度という。
プライバシーマークを取得
「個人情報漏えい保険を販売する保険代理店である以上、自社でも個人情報保護に真剣に取り組む必要がある」との同社の考えから、2005年12月にプライバシーマークを取得した。2005年1月にキックオフ。個人情報保護方針の決定や、規定の作成・実行・内部監査やマネジメントレビューを経て、9月にプライバシーマーク事務局による現地審査を受けた。Pマーク認証取得後も、社員が交互に講師役を勤める勉強会を定期的に開くことで、「社員の情報保護に関する高い意識を継続させている」(松岡社長)という。また、コンピュータのパスワードを毎月変更するなど、情報ネットワーク関連よる情報漏えいにも細心の注意を払っている。
家族や企業に安心を届け続ける
 次の50年の更なる飛躍に向けて、同社は企業スローガンを毎年社内公募している。社員全員で選んだ今年のスローガンは、「感謝」「コンプライアンス」「社会のニーズの先取り」「明るい笑顔と行動力」といった極めてシンプルかつ重要なものだ。 社内から公募し、社員全員で話し合うことにより、トップダウンではなくボトムアップで企業ビジョンを決定し、社内の意思統一を図っている。松岡社長は「社員の経営への参加意識を高めることができ、言葉だけではなく、社員全員の目標意識を統一させる効果を持つ」と話す。派手さはないが、「お客様のご支援で来年創業50周年を迎えることになりました。お客様への感謝の心を忘れず、保険代理店として重要な事故対応能力を引き続き磨いていきます。今後も保険商品を通して、家族や企業に安心をお届けしていきたい」(松岡社長)との同社の姿勢には、地域密着型企業として熊本で生き残る強い決意が見える。
企業DATA
[所在地] 〒860-0012熊本市紺屋今町2-23
[TEL] 096-325-3811
[FAX] 096-325-8139
[設立] 1957年
[事業内容] 生命保険・損害保険代理店
[代表者] 松岡肇
[従業員] 39人
[URL] http://www.koyotora.co.jp

[採用情報]
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※この記事内容は、くまもと経済EX:2006年7月1日発行分の掲載内容です。