トップ Companies くまもと経済EX 2006 企業を成功へ導くホームページ・システム戦略
くまもと経済EX 2006

熊本の明日を拓く未来創造企業 100の戦略

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情報通信・ICT関連
企業を成功へ導くホームページ・システム戦略
泣Vュリンプ
経営理念は結果を出すサイトづくり
 インターネット上で使用するシステムの開発やホームページ制作・運営、コンサルタント業務まで幅広いサービスを提供する(有)シュリンプ。寄口三樹社長は「アクセス数や顧客獲得など、何らかの結果を必ず出せるサイトづくりがモットー。そのためにも、常にエンドユーザーのクリック行動を想定したレイアウトデザインや、SEO対策を視野に入れたキーワードデザインを提案しています」と理念を語る。これまでに手がけてきたホームページ・システム開発は中古車販売の「ガレージシステム」や不動産の「クリエイト」など多数。現在も、「南九州ペプシコーラ」、「カー王」など、県内外を問わず顧客数を伸ばしている。
圧倒的リーチを誇る「くまにちタウンパケット」を開発
 同社の名前を一躍有名にしたのが、熊本日日新聞社で昨年4月にスタートした「ピッ!と送ってパッ!とのる」がキャッチコピーの「くまにちタウンパケット」。県内ナンバーワンのアクセス数を誇る熊日のホームページ「くまにちコム」内に制作した、複合型情報発信サービスシステムだ。個人や企業は、Webや携帯電話から申込を行うことで、新聞紙面+Web+携帯サイトにメッセージや広告などを掲載できる。県内最大シェアを誇る朝刊とWebに携帯サイトへの掲載を加えたことで、他メディアと比べ圧倒的に高いリーチを実現した。また同システムの最大の特徴は、入稿から新聞掲載までがひとつのシステムで行われること。決済にはWebやコンビ二を利用し、申込翌日から掲載が可能だ。利用者はキャッチコピーの通り、載せたいと思ったそのときに、リアルタイムで情報を発信することができる。さらに今年5月18日には、同じ「くまにちコム」内に、リサーチ&レポートシステムの「くまもとくらしラボ」をスタートさせた。こちらも大きな反響を呼び、無料会員「くらし研究員」の登録数はスタートから2週間で1000人を超える勢いだ。
媒体・企業の特性を最大限に生かしたIT戦略
 現在同社が取り組んでいるのは、7月下旬スタートを目指す西日本新聞の広告コーナー「アド・ラック」のシステム構築。紙面と連動したWebシステムを導入し、一般生活者を顧客に取り込めるコーナーを目指している。利用者同士のウェブ上での匿名のやり取りを可能にし、安全性向上を図った。さらに今夏は、人吉新聞のサイト全体のリニューアルオープンも控えている。こちらは新しい入稿システムを取り入れることで、リアルタイムのニュースを発信できるサイトに生まれ変わる予定だ。
 「アド・ラックは、西日本新聞というブロック紙。福岡という大都市をメインターゲットとしていますので、広範囲の読者を取り込めるシステムを採用しました。対照的に、人吉新聞は人吉球磨地方限定という特性を生かし、より地域密着型のサイトを目指して製作中です」と話す寄口社長。媒体や企業の特性を最大限に生かしたIT戦略が、同社最大のセールスポイントだといえるだろう。
成功の鍵は稀有な企画力と確かな技術
 皆が気付かないところに注目した「ありそうでない」企画と、それを確実にシステムに反映させる技術に定評がある同社。前述の「くまにちタウンパケット」以外にも、卓越したアイデアと技術を駆使し、斬新なシステムを生み出し続けている。なかでも特筆すべきは、基幹システムとホームページを連携させたサイトづくりだ。従来は別々のシステムで行っていたデータ管理とWeb上での出力をひとつにすることで、使用者の利便性アップ・企業側のコスト削減を同時に実現した。
 寄口社長は「常に、お客様からの要求にプラスアルファを加えた企画を提案していきたいと思っています。「企業」と「生活者」と「モノ」と「情報」、これらをつなぐホームページ・システムをうまく利用することで、企業とユーザー間により密なコミュニケーションを生み出すことができるのではないでしょうか。また制作過程で重要視しているのは、お客様とレビューを重ねること。当社には営業専門のスタッフはおりません。創る人間が直接伺って、企画を提案する段階から納品後は運営上の問題解決のお手伝いまで、お客様と二人三脚でシステムを作り上げていきます」とこだわり
を語る。
 今後一層の躍進が期待される同社。寄口社長を中心とした若いスタッフが、日夜討論を繰り返し、新たな挑戦を続けている。スタッフ1人1人がアイデアを出し合う社内ミーティングも、同社のシステム開発には不可欠な工程だ。「全スタッフが、独自の視点と意見を持って臨んでいます。採用も、「自分の頭で考え、行動に移せる人材」を求めていく予定です。これからも、皆で1つのものを作り上げる喜びを大切にしながら、企業として成長していけたら」と次のステージを目指す。
企業DATA
[所在地] 〒862-0970 熊本市渡鹿7-8-52 アール・ド・ヴィーヴル7F
[TEL] 096-372-1315
[FAX] 096-372-1347
[設立] 2004年4月
[事業内容] ホームページ制作・運営、データベースシステム・WEBアプリケーション企画開発、広告プロモーション、ITコンサルティング
[代表者] 寄口 三樹
[URL] www.shrimp-on.com
[E-Mail] info@shrimp-on.com

[採用情報]
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※この記事内容は、くまもと経済EX:2006年7月1日発行分の掲載内容です。