熊本の明日を拓く未来創造企業　１００の戦略

■製造・農業　 ■電力・運輸・建設・不動産　
■情報通信・ICT関連　 ■金融・保険・卸・流通・小売　 ■ホテル・飲食・サービス　 ■医療・福祉・医療関連・教育　

製造・農業

時代のニーズにあった製品開発で新たな市場を開拓

熊本不二コンクリート工業

1工場あたりの収益率が全国トップクラスに

地場大手コンクリート2次製品メーカー・熊本不二コンクリート工業㈱（菊池市泗水町田島、山田純策社長）は、一工場当たりの生産高、収益率で、全国トップクラスの実績を誇る。その高い生産性、効率経営を実現しているのが、徹底した現場主義を貫く山田社長の経営姿勢にある。毎朝の日課でもある工場内の巡回で、作業の手順、機械の調子、人員の配置に至るまで細かくチェックし、現状の経営資源をフルに活用し、最大の効率を生み出すためにあらゆる無駄を排除する。この日々積み重ねられる地道な姿勢こそが、まさに同社の効率経営の根幹を支えていると言える。「工場は生き物。日々その様子は変化するもの。だからこそ毎日変化の様子をしっかり把握し、小さな改善を繰り返し実践することが必要だ」と語る。

小回りの利いた製品開発が持ち味

同社の現場主義に基づく経営姿勢は、自社製品の開発にも遺憾なく発揮されている。同社のオリジナル商品である「ポーラスコンクリート製浸透枡」、耐震性を高めた「防火水槽」、車両が通過する際に発する騒音を抑えた「消音側溝蓋」など、いづれも既存の製品に改良を加えることで、社会のニーズに素早く、敏感に対応していこうとする同社の姿勢が現れている。「顧客のニーズにすぐ応えられる、小回りの利いた製品開発が当社の得意とするところです。高い技術力を誇るより、かゆいところに手が届く企画力を大切に製品開発を心がけたい」と。今後の市場の推移については、建設業界の省力化、効率化の一層の進展で、低コストで、施工性の高い2次製品の需要がますます高まると予測されている。欧米諸国では、セメント需要の約２５％が2次製品で占められているのに比べ、国内の2次製品需要が未だ約１３％程度にとどまっていることから、日本でも今後コンクリート2次製品の需要は継続的に高まると言われている。

景観や環境保全に配慮時代のニーズを反映

　今後の需要増を見越し、同社では一昨年ケンチブロックならびに景観に配慮した環境対応型ブロック製造の設備投資に踏み切った。調達コストが低く、しかも投資効率の高いこの時期こそ、絶好のタイミングととらえ、積極的な設備投資を展開している。また社会が環境への関心を高める中、美観を損なわず、自然と共存できる法面工法用2次製品「サングリーン」や、地下水の涵養に貢献するポーラスコンクリート製浸透枡・U字側溝、自然石に似せた質感、デザイ　地場大手コンクリート2次製品メーカー・熊本不二コンクリート工業（菊池市泗水町田島、山田純策社長）は、一工場当たりの生産高、収益率で、全国トップクラスの実績を誇る。その高い生産性、効率経営を実現しているのが、徹底した現場主義を貫く山田社長の経営姿勢にある。毎朝の日課でもある工場内の巡回で、作業の手順、機械の調子、人員の配置に至るまで細かくチェックし、現状の経営資源をフルに活用し、最大の効率を生み出すためにあらゆる無駄を排除する。この日々積み重ねられる地道な姿勢こそが、まさに同社の効率経営の根幹を支えていると言える。「工場は生き物。日々その様子は変化するもの。だからこそ毎日変化の様子をしっかり把握し、小さな改善ンを施した擁壁用コンクリートブロック「ヘイベック」など、景観や環境保全に配慮した商品開発にも積極的に取り組む。さらに最近注目を集める商品として「Ｌ型」と呼ばれるコンクリート製擁壁がある。高低差のある宅地造成地などで、法面を傾斜させることなく地盤面に対して垂直に立ち上げることにより、敷地面積が有効に使えるなどの利点から近年引き合いが高まっているという。時代のニーズにあった製品開発で、新たな市場を開拓するとともに販路を拡大する熊本不二コンクリート工業。積極経営で一層の基盤強化を目指す。

企業DATA

[所在地]　〒861‐1214

[TEL]　菊池市泗水町田島2444

[資本金]　1000万円

[設立]　昭和48年

[事業内容]　コンクリート二次製品製造販売

[年商]　21億（2005年6月期）

[代表者]　山田純策

[従業員]　135人

[出先]　天草営業所

[採用情報]

現在､登録がありません。

※この記事内容は、くまもと経済ＥＸ：2006年7月1日発行分の掲載内容です。

熊本の明日を拓く未来創造企業 １００の戦略

熊本の明日を拓く未来創造企業　１００の戦略