トップ Companies くまもと経済EX 2006 民間建築部門の強化で高収益体質の建設業を目指す
くまもと経済EX 2006

熊本の明日を拓く未来創造企業 100の戦略

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■情報通信・ICT関連  ■金融・保険・卸・流通・小売  ■ホテル・飲食・サービス  ■医療・福祉・医療関連・教育 
電力・運輸・建設・不動産
民間建築部門の強化で高収益体質の建設業を目指す
竃リ村建設
NTTドコモ九州をはじめ民間からの受注が増加
 “私たちは、熊本市坪井の木村建設です”を合言葉に企業PRを展開する熊本市坪井6丁目の建設業・竃リ村建設(木村賢治社長)は、公共工事が減少するなか、NTTドコモ九州をはじめ民間建築部門の強化で着実に実績を伸ばしている。民間からの受注では、NTTドコモ九州の協力会社として、信頼を得て、情報化社会への基盤構築に貢献している。
 また再春館製薬所新社屋や有料老人ホームの建設など地域に根ざしたモノづくりで民間からの厚い支持を受けている。さらに事業性、収益性を兼ね備えた新しい事業として賃貸マンション事業にも参入。05年9
月期決算では増収増益を計上した。「新しい提案も含め民間建築部門を
強化することで安定経営に結びつけたい」と木村社長は、民間建築部門
の強化で高収益の体質づくりを進めている。
オーナーの長期安定経営を実現!! 高品質の賃貸マンション「ブレインシリーズ」を積極展開
木村建設が積極展開する賃貸マンション「ブレイン」
 民間建築部門の強化を図るなか、同社では、高品質の賃貸マンション
「ブレイン」を積極展開している。「ブレインマンション」は、東証一部上場の潟с}ウラ(長野県駒ヶ根市)が展開する全国ブランドの賃貸マンション。03年に同社とFC契約し、事業を開始した。
 ブレインマンションの標準仕様は1階4室の3階建て全12室。立地条件に合わせ126通りから選択できる。構造は耐震性に優れた鉄筋コンクリート造の壁式構造に、断熱シェルター構造を採用し、断熱性を高めている。さらに二重構造の天井・床の組み合わせにより遮音性に優れ、壁体内通気システムや
特許取得のジョイナーを使用し、アトピーや小児喘息の遠因とされる結
露を防止している。
 またハイクオリティーでありながらコストパフォーマンスにも優れる。建
築費は、従来のマンションに比べ20%削減、転用性の高いプラスチック
製型枠を使用し、工期も約1カ月半短縮。しかもメンテナンスフリーで、
外壁は汚れにくい全面タイル貼り、内装は全室洋室で、築後数年で発生
する外壁の吹替・塗装・設備交換や内装の修繕など、高額なメンテナン
ス費用の削減につなげている。入居率も全国99%を維持し、長期にわた
るローコスト化も図れ、オーナーにとっての長期安定経営につなげている。
 同社では熊本市内とその周辺地域を中心に遊休地の所有者や農家を対象に営業を展開。賃貸経営で「入居率が上がらない」、「建て替えが必要」とする方にも提案し「地域に根ざしたブランドとして着実に広めていきたい」と木村社長。
増改築のお客様に朗報!! 新発想の建築提案を実現する「ミラクル構法」の営業展開へ
営業・居住しながら増改築を実現する「ミラクル構法」
4階建てマンションの上部に3階分を増改築し、マンションに居住しながら増改築を実現
 また増改築における新発想の建築提案を実現する新たな事業展開にも取り組み始めている。今年度から、大阪府吹田市の一級建築士事務所・潟~ラクルスリーコーポレーションが開発した特許構法「ミラクル構法」における業務提携を結び、同構法を活用した増改築の建築提案、施
工業務における営業展開を開始している。
 このミラクル構法とは、建て替えや増築する既存施設の周りに柱を立て、既存施設の上部に新しく増築を行う画期的な特許構法。増築部分は柱で支えられ、既築施設に対し、増築部の重量をかけることなく建築できるため、既存施設に居ながら、営業しながらの増改築が可能となり、建築費用を含めた余分なコストも削減、工期も短縮される。また耐震強度にも優れ、耐震補強やリニューアルなどの提案も可能となる。現在、大分県日田市の三隈中学校改築工事で同構法を採用し、既存校舎を利用しながら新校舎を建設する画期的工法として地元新聞でも取り上げられるな
ど注目を集めている。
 同社では県内を中心に同構法を活用した画期的な建築提案の営業
展開を開始。今後、増改築時に仮住まいを必要とする医療・福祉施設や
賃貸物件をはじめ、耐震補強やリニューアルなどが必要な施設にも提案
していく方針だ。
モノづくりを通じ地域社会への貢献を目指す
木村建設の社員一同で。左から4番目が木村賢治社長
 創業50年以上に蓄積された技術と実績を生かし新たな事業展開にも積極に力を入れる同社。「次の半世紀に向け生産性や技術の向上に力を入れ、新しい事業を通じ、まちづくりや古いものを再生する事業にも力を入れたい」と抱負を語る木村社長は、日々、現場に足を運び、自らの目で生産性、技術の向上に気を配る。
 また同社の建築現場の壁面には絵画を飾るなど景観美化にも取り組み、「モノづくりを通じ地域社会への貢献」を目指している。今後、賃貸マンション、新発想の建築提案といった新しいステージに向けて、さらなる発展を続ける同社は次の半世紀に向けた礎を築き、地域社会に貢献する建設業を目指している。
企業DATA
[所在地] 〒860-0863 熊本市坪井6丁目17-15
[TEL] 096(344)3271
[FAX] 096(344)3229
[資本金] 1億4000万円
[設立] 1955(昭和30)年12月
[事業内容] 土木工事業、建築工事業、舗装工事業
[年商] 26億円
[代表者] 木村賢治
[従業員] 45人
[URL] http://www.kimura-c.co.jp
[出先] 合志営業所、植木営業所、舗装工事業

[採用情報]
現在、登録がありません。
※この記事内容は、くまもと経済EX:2006年7月1日発行分の掲載内容です。