トップ Companies くまもと経済EX 2006 有害生物の防除を通し、健康で快適な生活環境の維持に貢献
くまもと経済EX 2006

熊本の明日を拓く未来創造企業 100の戦略

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ホテル・飲食・サービス
有害生物の防除を通し、健康で快適な生活環境の維持に貢献
熊本県ペストコントロール(PCO)協会
高度なPCO技術者を養成
 「ペストコントロール」。聞き慣れない言葉だが、直訳すれば微生物を含む有害生物を防除すること。具体的には、害虫として代表的なネズミ、ゴキブリ、ハエ、蚊、ダニなどをはじめ、人間に対して有害・不快なカビやウイルスなどを含めた生物・害虫を「ペスト」と総称し、それらを防除することをペストコントロールという。また、ペストコントロール従事者のことを『PEST CONTROL OPERATOR』と呼び、PCO(ピーシーオー)と略されている。
 ペストコントロール業務は、私たちの生活環境に密接に関係している。それは、ペストコントロールの事業が、ネズミ・昆虫等の有害生物の防除を専門に行うサービス業であり、そのサービスの範囲は、一般住宅から職場(ビル)、工場、病院、介護施設、ホテル、レストラン、スーパー、さらに地域社会の様々な施設にまで幅広く利用され、生活環境の維持に密接に関係しているからである。
 有害生物の防除には、ネズミ・昆虫等の習性や生態など高度な専門知識と防除技術が必要であることはいうまでもない。そのため、同協会では、こうした専門知識と、例えば同定(種類を特定すること)により、生態に基づいた発生源を捜しだすなど、多角的な防除技術を身につけたペストコントロール技術者の養成をはじめ、毎年6月4日から7月4日までを「ネズミ・衛生害虫駆除推進月間」と定め、「害虫相談所」を設け、有害生物の防除についての相談事業を行っている。
県の鳥インフルエンザ対策に協力
 また、同協会の事業は有害生物の防除技術にとどまらず、「カビや微生物による害」や「感染症の消毒作業」といった住環境の中で発生する重大なウイルス問題にも取り組んでいる。
 中でも、京都府や山口、大分両県で発生した「高病原性鳥インフルエンザ」の感染症対策において、熊本県当局から消毒対策の依頼を受け、県が定めたガイドラインに沿い、初動対策の重要課題となる進退入道路の車輛消毒の分野で、緊急時の人員配置や消毒業務のマニュアル策定を進めている。
環境との調和を図る「IPM宣言」「総合防除」による管理手法を提案
 近年、様々な事業が環境重視の取り組みを推進しているが、同協会が実施する有害生物の防除においても同様である。これまで殺虫・殺鼠剤など、薬剤を主体にした害虫対策の手法は、現在では環境との調和を主眼に置いた「総合防除」の考え方が前提となり、その総合的な手法の指針となるのが「IPM(Integ rated Pest Management)宣言」である。
 この環境に配慮した有害生物の総合防除「IPM」とは、事前調査を重視し、調査結果に基づいて策定された防除計画に従い、どこでも同じように薬剤散布に頼った処理をするのではなく、侵入防止、発生防止対策をはじめ、現場の条件にあわせて多様な対策を講じるもので、人や環境に対する負荷を軽減することを目的としている。
環境配慮の共通認識で害虫管理が必要な時代
 東田会長は、「特に建築物におけるネズミ・昆虫等防除基準は建築物衛生法(ビル衛生管理法)の改正に伴い、『6カ月以内ごとに1回、定期的・統一的に調査を実施し、その結果に基づき、ネズミ等の発生を防止するための措置を行う』という法律を受け、総合的な手法であるIPM仕様での有害生物の防除に取り組んでいる。当協会の加盟企業は、これまで消毒業という誤った認識をもたれ、実際に薬剤散布が害虫の防除作業と見なされる傾向にあった。しかし、これからは害虫の生息調査とモニタリング、防除後の効果判定というサイクルで、環境に配慮した害虫管理が必要な時代。当協会の加盟企業及び社員がそうした共通認識を持ち、健康で住み良い生活環境の維持増進に寄与貢献することが当協会の大きな目的です」と結んだ。
〔熊本県ペストコントロール協会加盟企業〕 有限会社 中和産業
母親の視点で衛生害虫防除の重要性を提案

近年、ムカデやアシナガバチなどが異常発生し、子どもたちが通う保育園や幼稚園も危険がいっぱいです。こうした衛生害虫の防除に対して真剣に取り組んでいる施設なら、安心して子どもたちを通わせることが出来るのではないでしょうか。当社では、4名の女性営業担当者が在籍し、こうした保育園、幼稚園、あるいは高齢者を受け入れている病院、介護施設などを対象に、「どんな施設なら子どもたちやお年寄りを安心してお任せできるだろうか・・」という母親の視点で、衛生害虫防除の重要性を提案しています。


住  所  熊本市小山町5-19-52
      TEL096-389-9908 FAX096-389-6148
設  立  昭和54年4月
資 本 金  300万円
従業員数  10名
業務内容  ネズミ・衛生害虫防除、白蟻防除、樹木消毒床下乾燥工事など
主な施工先 保育園、幼稚園、病院、老人介護施設など 
U R L http://homepage.mac.com/chuwa/
〔熊本県ペストコントロール協会加盟企業〕 有限会社 日東防疫
『接触法』によるネズミ駆除のスペシャリスト

 当社は、ネズミの駆除・防除を専門に、その習性を利用した『接触法』という駆除法で高い評価を受けています。この『接触法』は、粉状の薬剤をネズミの通り道や巣の近くに撒布し、ネズミの体に付着させるもので、ネズミは付着した異物を舐めて取り除く習性があり、連続して均一な毒分を与え中毒死させるものです。現在、県内をはじめ、青森に置く東北事業所を拠点に、北海道・北東北の大手養豚企業などと契約し、実績をあげています。また、グループ企業が全国各地でネズミ駆除や衛生害虫の防除に取り組んでいます。


住  所  熊本市長嶺南2-7-10
      TEL096-382-0111 FAX096-382-3834
設  立  昭和48年4月
資 本 金  300万円
従業員数  7名
業務内容 ネズミ駆除・防除、衛生害虫駆除・防除、各種殺鼠、殺虫剤・器具の指導販売など
出  先  東北事業所(青森県八戸市)
グループ企業 宮崎、大分、鹿児島、福岡、奄美、広島、兵庫、千葉
主な施工先  米穀倉庫、食品倉庫、飼料倉庫、養豚場、養鶏場、酪農食品製造施設、配合飼料工場、ライスセンターなど
〔熊本県ペストコントロール協会加盟企業〕 有限会社 ビルメイト
厨房の衛生管理とハトの飛来忌避業務を中心に

 当社は、ペストコントロールの仕事を食品工場、スーパー、飲食部門等における衛生管理の一部だと位置付け、(1)食中毒の予防(2)異物混入の防止のため、ユーザー先の社員様方と共に、製品の安全確保に向けた管理業務の一翼を担っております。また、一般の社会生活において、ハトの糞や騒音による被害を防止するため、食品添加物と医薬品を成分としたハト飛来防止忌避剤「ハートジェル」による、安全で動物にも害のない飛来防止業務にも取り組み、身近な動物との共存による住み良い環境づくりを提案しています。


住  所 熊本市武蔵ヶ丘9-2-58
     TEL096-337-6757 FAX096-337-6774
設  立 平成9年4月
資 本 金 300万円
従業員数 6名
業務内容 厨房の衛生管理、有害鳥獣忌避業務建築物衛生法に則るビル害虫防除(IPM仕様)白蟻防除、防カビ対策など
主な施工先 食品工場、レストラン、飲食店、ホテル、ショッピングセンター病院、老人介護施設、特定建築物など
U R L http://www.build-mate.jp/
〔熊本県ペストコントロール協会加盟企業〕 イカリ消毒褐F本営業所
住  所 熊本市健軍2-8-21
     TEL096-360-0922 FAX096-360-0926
所  長 峯戸松毅浩
業務内容 食品、医薬品、製紙工場などの総合衛生管理システムの構築と各種コンサルティング業務
U R L http://www.ikari.co.jp
企業DATA
[所在地] 熊本市武蔵ヶ丘9-2-58 (有)ビルメイト内
[TEL] 096-337-6803
[FAX] 096-337-6774
[事業内容] 1.有害生物の防除による衛生環境の向上及び感染症予防に関する活動 2.有害生物の防除に関する調査研究 など

[採用情報]
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※この記事内容は、くまもと経済EX:2006年7月1日発行分の掲載内容です。