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くまもと経済最新号Latest Issue

2015年3月 Vol.405表紙
2015年3月 Vol.405
表紙の人
「八代港、観光クルーズ船10隻寄港へ」
中村博生
(八代市長)

特集

BIG PROJECT−1
「桜町・花畑地区再開発」
MICE、大西流でエンタメ対応強化  桜町大型集客交流施設

「歴史文化都市・熊本」の顔づくり、本格始動!

 "熊本市の顔"あるいは熊本市中央部の基本構造を決めると言っていい桜町・花畑地区の再開発事業がいよいよ動き出した。人口減少時代を見据えた交流人口拡大策として、熊本城直下の桜町・花畑地区に新たな集客・古流拠点を創出し、機能低下が進む回遊を促進し、中心市街地の活性化も目指すビッグプロジェクト。熊本市が300億円余を投じて桜町再開発ビルに整備するMICE施設では、昨年12月3日の市長就任直後から精力的に進めた大西市長の精査・再検討作業もほぼ終了、8月には現施設の解体工事に着手予定だ。"熊本市百年の計"の現状を取材した。

BIG PROJECT−2
熊本駅周辺
近く基本構想、期待と不安に揺れる"0番線跡" JR九州駅ビル計画

市電乗入断念、東口広場は年内に見直し案

 JR九州が一昨年12月、熊本駅0番線ホーム一帯の自社所有地に大規模なビル開発計画を表明して1年余り。同社は14年度中にも基本構想を取りまとめる方針を打ち出している。計画地は在来線高架化で生じる用地で広さは約3ha。規模や中身について地元の関心が次第に高まる中、熊本市の中心商店街では約2.5km離れた駅との距離に危機感も出始めるなど期待と不安も入り交じる。一方、計画地と"地続き"の熊本駅東口駅前広場は2月、大西一史市長が市電乗入を断念、市は整備方針を見直すことに。駅ビルとの一体的な利活用を目指すだけに今後、JR九州の意向がカギになりそうだ。駅周辺の声と在来線高架化など駅周辺事業の状況を取材した。

駅ビル開業10年、競争は新ステージに
鹿児島中央駅、天文館

海外客取り込みに本腰入れる天文館

 JR九州が鹿児島中央駅に駅ビル、アミュプラザ鹿児島(鹿児島市中央町)を04年に開業し昨年で10年。9月には鹿児島初出店の雑貨大手、東急ハンズを核テナントに別館「プレミアム館」をオープン。集客層の幅と商圏の拡大を狙い、14年度売上高は前年度比7〜8%増の約250億円を見込む。アミュプラザや市南部のイオンモールなど大型店の攻勢で、劣勢にあった天文館地区。だが、全盛期には及ばないものの、大型店に対抗した地道な集客イベントなどが奏功し客足は復調傾向に。アミュ別館開業の影響も軽微だったようだ。"落ち着き"を見せ始めた天文館と、駅、郊外との競争は新しいステージに差し掛かっているようだ。

「ダイエー跡地」・「桜町」で変わる回遊

再開発に揺れる中心商店街

 熊本市と県商工会議所が毎年公表している商店街通行量調査によると、商店街全体の通行量は年々減少している。商店街が衰退していく中、新たな複合商業ビルとして工事が進められているダイエー跡地や桜町の再開発。各商店街にはどのような影響があるのか。中陰商店街を取材した。

表紙の人 中村博生 八代市長
八代港、観光クルーズ船10隻寄港へ

 県下第2の人口を有する八代市、八代港のコンテナ取扱量が昨年過去最高になるなど、明るい見通しだ。平成29年度にはフルガントリークレーンの整備が完了、今後は台湾をはじめとしたアジアに向けて海外航路開拓を目指いていく。また、4月には県が推進する「県南フードバレー構想」の関連施設「フードバレーアグリビジネスセンター」が市内にオープン、県市連携で農業の6次産業化の支援を本格化させる。ことし初めには現庁舎老朽化に伴う市役所移転、加賀島地区での市環境センターの建設が決定するなど、八代市は一つの転換期に差し掛かっていると言える。周囲町村との大合併から今年で10年、「国・県・市で連携し、さらなる八代市、熊本県の発展を目指す」と意気込む中村博生八代市長に話を聞いた。

グラビア

■桜町再開発ビル、工事着手へ秒読み
 MICE施設熊本市との見直し合意、ホテルはバンケット機能追加を検討
    九州産交HDの桜町地区再開発事業
■活用期待!熊本城直下の"ヒト空間"
 「花畑広場」(仮称)6がつにも供用開始、まずは桜町工事影響低減が課題
    熊本市の花畑地区再開発事業
■13ヵ所の踏切撤去、"東西交流"に弾み
 「在来線高架」、3月から上下線4kmと駅部2kmが供用
■市電乗り入れず、東口広場案見直しへ
 駅と市街地中心部の回遊性課題に  熊本駅
■「アミュ」、別館開業で集客は年間1500万人
 天文館は海外客に照準、集客に"落ち着き"も  鹿児島中央、天文館
■待たれるダイエー跡地再開発
 商店街では通行量減少への対策を模索
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■熊本の若者を世界へ!   くまもと都市戦略会議
■ICT包括連帯協定を延長へ   熊本県・熊本市、NTT西日本
■景気動向などで意見交換   異業種交流会・ついたち会
■地元・人吉市で創立60周年を祝う   九州技術教育専門学校
■「旭櫻」復刻12年、新会場で174人が交流   旭櫻を楽しむ会
■黒毛和牛ブランド商品、年商20億円を計画   フジチク
■有明海沿岸道路U期整備へ第一歩
■新たなビジネスの創造へ「くまもと産業ビジネスフェア」肥後銀行・熊本産業文化振興
■大阪のくまモンファン感謝祭に5万7千人   熊本県
■熊本市で食品・菓子・野菜などの即売会   菊池市商工会

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